【プロ監修】クラブヘッドの着地点をチェックしてアプローチの成功率アップ!【初心者おすすめ】

アプローチショット
【プロ監修】クラブヘッドの着地点をチェックしてアプローチの成功率アップ!【初心者おすすめ】

アプローチは グリーン周辺からカップに寄せる大事なショット。 

スコアを左右する一打ですが、だからこそ難しいと感じている方も多いと思います。

今回は アプローチが上達するポイント を紹介します。ショットのコツを知って、スコアアップを目指しましょう。

 

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ゴルフには重力と遠心力が影響することを知ろう

では、さっそくアプローチショットについて解説しますが、具体的なテクニックの前に、まずは物理学のお話からスイングについて考えてみましょう。

これはゴルフに限らず、どんな動作に対してもですが、地球上での動作には 重力 の影響があります。

加えてゴルフの場合はクラブをスイングする「円運動」により、 遠心力 がプラスされます。

実は、ゴルフはこの「重力」と「遠心力」という2つの力を理解できれば、 上達スピードが格段にアップ します。

・重力と遠心力がプレーに影響することを理解しよう

 

ゴルフのアドレスとインパクトは一致しない

なぜ最初に重力と遠心力について話したかというと、結論としては 「ゴルフのアドレスとインパクトは物理的に絶対に一致しない(構えた場所にクラブは戻らない)」 というポイントを知ってもらうためです。

例えばスイングスピードが速い人は 重力よりも遠心力が強くなり 、スイングするとクラブヘッドは構えた場所より上の方を通過します。

このことから、 重力と遠心力は相関関係 にあるとわかります。

これがとても重要です。

つまり「スイング中のスピード変化によって、クラブヘッドはアドレス時の場所と、返る場所が異なる」ということです。

・クラブヘッドはアドレス時に構えた場所と、スイングして返ってくる場所が変わる

 

スピードが速すぎると「チョロ」の原因に

それでは、これまでの話をもう少しわかりやすく、ゴルフでのプレーに例えてみましょう。

ゴルフコンペに参加すると、飛距離を競うドライバーズコンテストがありますよね。

誰よりも遠くへ飛ばすために、全力でスイングすると思います。

そして、どんな結果になるかというと、 「チョロ」をしてしまう 方もいるのではないでしょうか。

スイング時、クラブヘッドはヘッドスピードが上がり、遠心力によって構えた場所よりも上を通過します。

そのため、 ボールはクラブヘッドのヒール側下にヒット して、左方向にゴロで飛びます。

このミスショットがチョロと呼ばれます。

 

ヘッドスピードが下がった場合は「テンプラ」になる

また、チョロと逆パターンのミスショットもあります。

チョロとは反対にヘッドスピードが下がった場合、クラブヘッドは構えた場所よりも下を通過。

 クラブヘッドのトゥ側上にヒット して、ボールは高く上がり飛距離の出ないショットになります。

これは 「テンプラ」 と呼ばれます。

このように、重力と遠心力の関係により、ショットの精度は大きく変化します。

 

クラブヘッドの着地点とボール位置のズレをなくそう

重力と遠心力の影響がわかったところで、本題のアプローチショットについて解説します。

アプローチはフルショットに比べ、スイングスピードのないショットになります。

そのため重力の影響を強く受けます。

そうなると、クラブヘッドの位置は「ボール手前の下」くらいになります。

しかし、ボール手前の下といっても、地面の中ですよね。

当然、地面にクラブは入らないので、クラブヘッドは右足側のどこかに「ドスン」と落ちます。

ではどうしたらよいのか。

結論からいうと、アプローチのコツとは 「クラブヘッドが地面のどこに着地するか見つけること」。 

これこそが上達の鍵です。

いくらアプローチの動作が上手でも、 クラブヘッドの着地点とボール位置がズレていれば、 よいショットはできません。

解説したように、スピードによってクラブヘッドが落ちる場所は異なります。

毎回必ず右足側の地面に着地するとは限りません。

振り幅が小さくなる距離の短いアプローチの場合は、クラブヘッドの着地点はもっと 右側 になり、逆に振り幅が大きくなる距離の長いアプローチでは 左側 に寄ります。

・アプローチショットでは重力の影響を強く受ける
・クラブヘッドが落ちる場所は毎回変わる

 

クラブヘッドの着地点は素振りで確認

クラブヘッドの着地点を探す方法としておすすめなのは、 アプローチショット前の素振りです。 

ゴルフツアーのテレビ中継などで、プロゴルファーがアプローチ前に素振りしているのを見かけると思いますが、あれは「このくらいのパワーで打とう」というイメージをしているのと同時に、クラブヘッドの着地点を見つけています。

皆さんも、コースでアプローチをする際は、 素振りをしてクラブヘッドの着地点を見つけて からショットしてみてくださいね。

 

左足側にクラブヘッドを落とすには「オープンスタンス」

今回の記事では、スイングスピードの変化で「右足側の地面のどこかにクラブヘッドが落ちる」と紹介しました。

しかし、実は左足側にも簡単にクラブヘッドを落とすことができます。

それは 「オープンスタンスで構えること」。 

上半身(肩)をオープンにすると、スイング軌道は目標に対してアウトサイドインの軌道になり、クラブヘッドを左足側に落とすことができます。

この場合、軌道は当然アウトサイドインになるので打球は左に飛びますが、それを補正するのがフェース面です。

フェース面を少しだけターゲットよりも右に向けると、ボールは通常よりも高く上がります。

これが 「ロブショット」 と呼ばれます。

ロブショットはリーディングエッジに当たりやすく、ミスの確率が高くなるので初心者の方にはオーソドックスなアプローチショットがおすすめ。

・左足側にクラブヘッドを落とすにはオープンスタンスで構える
・ロブショットは上級者向け

 

上達に役立つ動画を紹介

アプローチの参考になる動画を紹介します。

【誰でも簡単】必見!!!!近田式アプローチ

・クラブが上から下に落ちるような動作で成功率が上がる
・アプローチは反復練習が大事

 

まとめ

アプローチでは、ボール位置やフェース面、スイング軌道でさまざまなショットを打ち分けられますが、 最も大事なことはボール位置の確認と、ショット前の素振りで着地点を確認すること。 

アプローチの成功率を上げる方法を知って、もっとゴルフを楽しみましょう。

 

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この記事を監修したプロゴルファー

近田豊年

近田豊年

●Profile
高知県出身、元プロ野球選手。明徳義塾高校から本田技研鈴鹿を経て、南海ホークス(現ソフトバンクホークス)に入団。両投げ投手として活躍し、1991年に阪神タイガースに移籍。同年に引退後、2005年までプロや研修生を中心にしたゴルフ・ミニツアー「ドリームツアー」の主催やジュニア育成のためのレッスンなど、ゴルフ界にも貢献した。現在もゴルフ普及のために積極的に活動している。

■使用クラブ
ドライバー・W3・W5:テーラーメイドSIM2
アイアン:ミズノプロ223
ウェッジ:タイトリストボーケイ
PT:スコッティキャメロンニューポート

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