【プロ監修】転がすアプローチショットを覚えよう!【初心者必見】

ウェッジ アプローチショット
【プロ監修】転がすアプローチショットを覚えよう!【初心者必見】

短い距離からグリーンを狙うショットである 「アプローチショット」 。単に「アプローチ」と呼ばれることが多く、カップにピタッと寄せたり、直接カップインを狙える一打になることもありますから、ゴルフ全体を通してもかなり重要なショットになります。この記事では
距離によって変わるクラブの構え方やポジショニングなど、 基本的な部分からアプローチについて解説 していきます。

 

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プロが動画でわかりやすく解説!

この記事の内容をプロゴルファーが動画でわかりやすく解説しています。気になったポイントやアドバイスはこちらでチェックしてみましょう。

60ヤード、30ヤード、20ヤードでそれぞれ解説動画を用意しております。この3本を見れば100ヤード以内のアプローチの調整方法がわかります。

是非一度ごらんください。

【ティーチングプロが教える】60ヤードのアプローチ!手打ちになりやすい距離!スタンスが重要!

【ティーチングプロが教える】30ヤードのアプローチ!胸を前に向けたままにしていませんか?

【ティーチングプロが教える】20ヤードのアプローチ!クラブを上げたら〇〇を回す!?

 

転がるスピードや傾斜による曲がり幅を覚える

まずはピンまでの残り距離が20~30ヤード程度の場合について解説します。ボールを飛ばす方向に池などの障害物がない場合は、 ピッチングウェッジ(PW)を使ってみましょう。 アプローチの基本としては、ボールが転がりやすい番手のクラブを使ってみることが大切。理由は「ボールが転がらなければ、カップインもしないため」です。

そしてカップインさせるためには、こうした 「転がすアプローチ」を覚える ことが望ましいとされています。どうしてかというと、さまざまなボールの状況、つまり転がるスピードや傾斜による曲がり幅の違いなどを覚えることができるためです。ボールの動きを理解することは、 アプローチだけではなくパッティングのコントロール向上にも つながる大事な要素なので、しっかりとチェックするようにしましょう。

 

キャリーとランを把握してショットしよう

そしてピッチングウェッジを選択した場合の キャリーとランの割合ですが、基本的には「5:5」 です。例えば目標距離が20ヤードでしたら、10ヤードの地点にキャリーして、残りの10ヤードをランさせることになります。このキャリーとランの関係を理解していないと、狙った地点から大幅にオーバーしたり、池やバンカーに入ってしまう危険も出てきます。

「ヤード(yard)」とはイギリスやアメリカで使われている長さの単位。1ヤードは約0.9メートルです。ゴルフはイギリス発祥のスポーツであるため、距離も「ヤード・ポンド法」が使用されます。表記は「yd」。

・ボールの転がるスピードや傾斜による曲がり幅の違いを覚えよう
・クラブ選択はコースの状況も考えて切り替えよう

 

スタンス幅と両足の重心バランスをチェック

アプローチ時の構え方としては、スタンス幅を狭く自分の耳の位置くらいに開いて、上半身を前傾させます。スタンス幅がドライバーなどでのショットと違って狭くなるのは、 アプローチではあまり飛距離を必要としない ためです。スタンスを確保したら、手元は鎖骨の下で構えて、ピッチングウェッジのソール全面が地面に接するようにしましょう。グリップを握る長さは、身長差があるため人によって変わります。

 

前傾の深さやボールとの距離に注意

そうしたら、両足の重心バランスを左足6割、右足4割程度にして立ち、足幅の中心にクラブを置きその前にボールをセット。するとボールの位置は 中心より少し左 にあります。このとき、アドレスを取った自分の目線で グリップエンドが左股関節を向いていればOK です。

後はフェースの向きをターゲット方向に向けて、ボールをフェースの中心よりややトゥー側に来るように構えればアドレスが完成します。 深く前傾しないことや、ボールから離れ過ぎないように注意 してショットしてみましょう。

 

飛距離に合わせた「振り幅」を知ろう

アドレスを確認したら、いよいよ20ヤードのアプローチショットを練習していきます。まずはスイングですが、重心の配分を左に6割乗せたまま、構えた腕とシャフトラインの角度をキープしてバックスイングしてみましょう。 バックスイング時にお腹の内腹斜筋に少し負荷が加わることで前傾姿勢がキープ されます。ダウンスイングでは腕の重さを感じて右のお尻からターゲット方向に回転させます。インパクトからフォローにかけても左右対称の動きになるので、ヘッドが膝の高さに来るまでお尻を回転させます。

 

20ヤードは「ヘッドを膝の高さまで上げる」

スイングをしてクラブヘッドを膝の高さまで上げます。 振り幅の目安である「20ヤードはヘッドが膝の高さ」 というポイントを覚えましょう。アプローチショットに慣れるまではこの 「これくらいの振り幅なら、どれくらいの距離に飛ぶ」という自分なりの「物差し」 を持っておくことが大切です。それを理解しておくことで、コースでの素早い判断と、取るべき動作の決断がスムーズになります。

 

腕の形は「手元が腰の高さに来るまでキープ」

アプローチ以外の全てのショットにも通じることですが、アドレスした際の腕の形を 「手元が腰の高さに来るまでキープ」 することがミスのないショットを打つために重要なポイントになりますので覚えておきましょう。

・バックスイング時に腕の回旋や手首のコックを強く入れるような動作はミスの原因に

 

打ち分けで大切なのはスイングスピード

続いて狙う距離が30ヤードでは、20ヤードと同じ構えのまま、バックスイング時の幅を変えます。 30ヤードでは「手元が腰の高さ」 と覚えましょう。そこからダウンスイング、フィニッシュまでは20ヤードと同様です。

 

「振り子」のイメージでスイングを

この20ヤードと30ヤードの打ち分け、大事なのはスイングスピードです。バックスイングとダウンスイングでスピードに大きな変化が出ないように 「振り子」のようなイメージでスイングしましょう。 

・一定のスピードでスイング
・クラブの振り幅は左右対称に
・小さな動作ほど体を使って打つ

 

60ヤードのスイングは「手元を胸の高さまで上げる」

次は60ヤードのアプローチです。 振り幅としては「手元を胸の高さ」 にまで上げましょう。ハーフスイングをする位置ですね。バックスイングの際は、 アドレス時の上半身の形をなるべくキープしたままお腹をしっかりひねりましょう。 ダウンスイングは右のお尻をしっかり回転させて、インパクト後のフォロースルーはグリップエンドが左足股関節外側を通過し、胸の高さまで到達させましょう。へそがターゲット方向に向いていれば正しい形のフィニッシュになります。

 

40・50・70ヤードの距離にも対応

この記事ではここまで、20・30・60ヤードのアプローチについて解説しましたが、この3つの距離のポジショニングを学ぶことで、 40・50・70ヤードの距離にも対応 することができます。

具体的には以下の通りで

・40ヤードは「手の位置が腰よりも上」

・50ヤードは「手の位置が胸よりも下」

・70ヤードは「手の位置が胸よりも上」

このようにして、しっかりアプローチの距離に合わせたショットが打てるようになれば、スコアアップにつながります。

 

転がせない状況ではアプローチウェッジを選ぶ

「転がすアプローチ」の考え方がわかったところで、続いては「転がせない状況」についても確認していきましょう。

主に以下のような状況が考えられます。

・エッジからカップの距離が近い

・バンカーを越さないといけない

・手前に池があり、カップまでの距離が近い

・グリーンの手前に傾斜がある

そのほかにも、さまざまなケースがあります。このような場合は、ロフト角が50~54度の アプローチウェッジ(AW)を選択 しましょう。キャリーとランの割合は「6:4」。40ヤード以上なら「7:3」です。

 

スイング時にフェース面が開閉しないように

アプローチウェッジの打ち方はピッチングウェッジと基本的には同じです。 スイング時にフェース面が開閉しないように 、ターゲットにしっかり向けましょう。フェース面が開閉してしまう方は、バックスイングで開いてしまい、インパクトで閉じる傾向があります。その場合「フィニッシュで左足股関節外側にグリップエンドが向いていない」といった理由が考えられますので、もう一度確認してみましょう。

・「転がせない状況」ではアプローチウェッジを選ぶ
・スイング時のフェース面の開閉を抑えよう

 

練習と上達のポイント動画を紹介

アプローチの上達に役立つ動画を紹介します。

 

クラブはピッチングウェッジがおすすめ

アプローチの基準となる クラブはピッチングウェッジがおすすめ です。グリーン周辺からの短いアプローチでは、バンカーや深いラフなどを除いてサンドウェッジ(SW)のようにボールを高めに打ち上げる場面があまりありません。それにサンドウェッジのようなクラブでは振り幅が大きくなり、ミスの原因になります。

・短いストロークできっちり飛ばすためにはピッチングウェッジ
・サンドウェッジはバンカーやラフなどの必要な場面で使う
・8番や9番アイアンではボールが転がり過ぎてしまう

 

アプローチの距離感を把握しよう

アプローチの距離は主に振り幅で変わってきます。しかしショット時に手首が大きく動いてしまうと、同じ振り幅でも距離が変わってしまいますので「手首は使わない」というポイントを意識しましょう。

・距離は振り幅で打ち分ける
・ショットするときに手首は使わない
・ボールの状況が悪い場合は、体とクラブを近づけて打つ

 

まとめ

一打がスコアを左右するアプローチショット。安定したコントロールで、狙い通りの場所にボールを運ぶことが重要です。初心者のうちはテクニックと同時に、 まずは飛距離に応じた適切なスイングや姿勢を覚えることが上達のきっかけ になります。改めて基礎を見直して、スコアアップを目指しましょう。

 

 

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この記事を監修したプロゴルファー

安部 アレキサンダー 力

安部 アレキサンダー 力

●Profile
小学4年生からゴルフ人生がスタート、坂田塾に入塾。その後10代の2年間、オーストラリアでのゴルフ留学で腕を磨く。帰国後はプレーヤー兼トレーナーとして、インドアゴルフでのレッスン活動を開始。大阪を拠点としてアパレル業界に籍を置き、モデルやDJとしても活動する。
スクールのゴルフトレーナーの活動では2年連続でベストトレーナー賞を受賞したことをきっかけに独立。2021年からは関西を中心にレッスン活動を精力的に行っている。

■使用クラブ
ドライバー PING G400
3W PING G400
4U PING G400
アイアン PING i500
50° Titleist VOKEY FORGED
56° Titleist VOKEY FORGED
パター ODYSSEY WhiteHot #5

■使用ボール 
Titleist Pro v1

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