【プロ監修】フェアウェイウッドが当たらない理由は?原因解説と練習動画付き
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フェアウェイウッドは、ゴルファーが「当たらない、ボールが上がらない」などと悩みがちなクラブです。一度使った時に当たらなかったために苦手意識を持ち、キャディバッグに眠らせているプレーヤーも少なくありません。
しかし、フェアウェイウッドはセカンドショットで大きく距離を稼げたり、ドライバーでは飛びすぎるホールでティーショットに使えたりと、要所で使えるスコアアップには欠かせないクラブです。
この記事では、フェアウェイウッドが当たらずに悩んでいるゴルファーに向け、当たらない理由や、当てるための練習方法などを解説します。ドリル動画もあるので、ぜひ参考にしてください。
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目次
フェアウェイウッドが苦手な人は多い
フェアウェイウッドを苦手とするゴルファーは少なくありません。
あるゴルフメディアの読者アンケートでは、 約20%のゴルファーがフェアウェイウッドを苦手と回答し、得意と回答した読者は10%未満 という数字が出ています。いかにフェアウェイウッドを苦手としているゴルファーが多いのかがわかる結果です。
フェアウェイウッドは飛距離の出るクラブなので、ミスショットの影響も大きくなる傾向があります。例えば、200ヤード狙ってのチョロや、200ヤードのパワーで打ったスライスなど、打ち直しやOBに直結するのです。
フェアウェイウッドは重宝するクラブですが、ミスが出やすく度合いも大きいので、一度の失敗でも苦手意識を持ちやすいクラブと言えます。
フェアウェイウッドが当たらないのはなぜ?
フェアウェイウッドで当たらない理由を理解することが先決です。ここでは、フェアウェイウッドが当たらない原因を解説します。
アドレスが正しくなからフェアウェイウッドが当たらない
フェアウェイウッドのシャフトがアイアンより長いにも関わらず、ボールに対し アイアンと同じ距離でアドレスを取ってしまうと正しい軌道でスイングできません 。
体とボールが近すぎると、アウトサイドイン軌道でスライスや引っかけが出やすくなります。また、体が伸び上がったり突っ込んだりすると手元が浮き、スライスやトップ、ダフりやチョロなどミスショットを誘発します。
フェアウェイウッドは、クラブが長い分、体とボールの距離を取り、窮屈にならないようにアドレスしなければなりません。
スイング軌道が正しくないからフェアウェイウッドが当たらない
アウトサイドから振り下ろすスイング軌道でインパクトすると、フェアウェイウッドは当たりません。引っかけが出やすくなります。
アウトサイド軌道になる理由は、バックスイングから既にアウトサイドに引いてしまっているからです。アウトサイドからヘッドが入ると、ほとんどのショットで引っ掛けやスライスボールになってしまいます。
反対に極端なインサイドアウト軌道は、ダフりやフックボールの原因です。ヘッドがボールに対し下から入る軌道なので、ボールの手前で地面を叩くかフェースの下でヒットし、ダフりやトップを招きやすくなります。
また、極端にインサイドからインパクトを迎えてしまうと、右プッシュやフックボールの原因にもなるので注意しましょう。
クラブの長さが原因でフェアウェイウッドが当たらない
そもそもフェアウェイウッドのスペックが、 ほかのクラブとバランスが悪いため当たらない可能性もあります 。フェアウェイウッドは、ドライバーより重く、ユーティリティやアイアンによりも軽くなるようにセッティングする方法がセオリーです。
ドライバーより軽くユーティリティより重かったり、シャフトの硬さやキックポイントのバランスが合っていなかったりすると、正しくスイングを繰り返すことはできません。
また、フェアウェイウッドのシャフトはドライバーの次に長く、ロフト角も少ないクラブなので高い弾道が出づらい設計です。そのため「球が上がらない」と悩む人は、ボールを上げようとすくい打ちになる傾向があります。
フェアウェイウッドでのすくい打ちも、トップやチョロなどミスショットが出やすくなり、当たらない原因です。
練習量が足りないからフェアウェイウッドが当たらない
FWは、必ず 毎ホール使用するパターやティーショットで頻繁に使用するドライバーに比べて、練習量が少なくなりがち です。そのため長さや形状に対応できず、当たりにくくなっている場合があります。
特に、上手く当たらなかった過去のミスを引きずっている人は、ユーティリティやアイアンでの代用が多くなります。ロングホールのセカンドショットを刻むアマチュアゴルファーも珍しくありません。
苦手意識があると「どうせ使わないし」といったように練習量が減り、「当たらないから打ちたくない」などと練習から遠ざかる原因になりかねません。これでは、いつまでもフェアウェイウッドを当てられません。
フェアウェイウッドが上がらないのはなぜ?
フェアウェイウッドが当たらない人は、同時にボールが上がらないことにも悩むものです。ここでは、フェアウェイウッドでボールが上がらない理由を説明します。
上げたい意識が強すぎるから球が上がらない
ボールを 上げたい強い意識が、上がらない原因 になっている可能性もあります。
フェアウェイウッドで高いボールを打ちたい人は、構えたときに目線が高くなり右肩が極端に下がったアドレスを取りがちです。そのままスイングすると、右肩が下がったままインパクトを迎え最下点がボールの手前になるので、ダフリやトップなどミスショットを招きやすくなります。
また、ドライバーでのティーショットのようにアッパーブローで打とうとする場合も上がらない原因です。地面のボールをアッパーブローで打つと、ボール手前の地面を叩くかフェース面の下部にしかボールは当らず、上がるどころかミスショットを誘発します。
フェアウェイウッドは「高弾道で飛ばしてやる!」という気持ちが強すぎると、ボールを上げられず正しくボールにミートできないミスになりがちです。
スピン不足で球が上がらない
フェアウェイウッドで ボールが上がらない原因は、スピン不足 の可能性もあります。払い打ちを意識すると、すくい打ちのようなインパクトになるため、スピン量を得られずボールが上がりづらくなるのです。
また、最近の飛距離性能に特化したフェアウェイウッドは、重心位置を低くして球が上がりやすく設計された「高弾道低スピンが売りのクラブ」が主流です。
低スピンはボールの初速が速く吹け上がりを防ぐ一方、出球が低いと飛距離のロスに繋がるのが特徴です。
そうならないためには、インパクトを迎える際にハンドファーストになり過ぎないことが重要です。
しかし重心位置が低いフェアウェイウッドは、ヘッドスピードが遅いゴルファーや、フェアウェイウッドが苦手な人には扱いにくく、スピン不足でボールが上がりません。
クラブが自分に合わずスピン不足になり、上がらないケースもあります。
フェアウェイウッドが「当たらない」を解消するコツ!
ここでは、フェアウェイウッドが当たらない悩みを解消するためのコツを解説します。
ボールの位置は真ん中よりも少し左にする
フェアウェイウッドでのボール位置は、 ドライバーよりも「ボールにやや右寄り」、体の正面よりも「ボール1個半分左寄り」の範囲を目安 にしましょう。
ドライバーのように左足寄りにするとすくい打ち、右に寄りすぎるとダフりやチョロの原因になります。
目安のボール位置はドライバー時よりは体の正面寄りですが、体の正面よりは左に置くイメージです。この位置にすることで、ダウンブローになり過ぎることなくとらえやすくなります。
- ドライバーより右、体の正面よりは左に置くイメージ
- ダウンブローになり過ぎない位置
手の使い方を体に覚えさせる
ミスショットを防ぐには、 手の向きや動きが重要です。手打ちを防ぎ当てられるようにするため、手の使い方を体に覚えさせましょう 。
まず、インパクト時にフェース面がスクエアになる左手甲の向きを確認してください。それに対し、インパクト時に左手の甲が飛球線を向けばフェースが閉じるのでフックし、その逆を向けばフェースが開くのでスライスが出ることになります。このように、手打ちになるとインパクト時の手の向きによって弾道にバラつきが出てしまうです。
手打ちを防ぐには、手の甲の向きを意識した素振りで体に覚えさせましょう。
「手の甲を意識した素振り」
- 左手1本でクラブを持ち、腰の高さで素振りをする
- 左右の重心移動を行い、遠心力を利用し左手をローテーションさせる
- 左手甲の向き:バックスイングでは上、フォローでは下
- クラブ軌道は行きと帰りで同じになるようにスイング
軽いダウンブローのイメージでスイングする
フェアウェイウッドを当てるには、 軽いダウンブローをイメージしたスイングも効果的 です。
フェアウェイウッドをアッパーブローで打つと、フェース面の下や地面を叩いてしまうことも少なくありません。ゆるやかなダウンブローをイメージして打つことにより、フェースの上目に当たりスピンがかかるので、ボールを上げやすくなります。
コツは、アドレスではクラブのソールを浮かせて構え、インパクトでボールの中心を打つアンアンショットをイメージしてスイングすることです。
軽いダウンブローはスピンがかかりやすく、ボールが上がりやすくなるメリットがあります。ダウンブローは、フェアウェイウッドをロフト角度で打ち上げようとするなど「すくい打ち」でミスを繰り返すゴルファーに効果的な打ち方です。
クラブのラインナップに5Wを加える
フェアウェイウッドの中では 比較的打ちやすい5Wをラインナップに加えることも検討 しましょう。5Wは3Wよりもシャフトが短くロフトが寝ているため、扱いやすいクラブです。
シャフトが短いのでミート率が上がり、苦手なフェアウェイウッドでもボールに当てやすくなります。もしもアイアンも苦手なら、やや長めのショートホールのティーショットにも使用可能です。
ほかにもミスショットの許容範囲が広くなったり、上からボールをとらえられる、などさまざまなメリットもあります。
5Wはフェアウェイウッドが当たらないと悩んでいるゴルファーにおすすめです。5Wは持っているいるけど使わないというゴルファーも多いのではないでしょうか。使えるようになればプレーの幅が広がるので、ぜひ試してみてください。
フェアウェイウッドが当たらない問題を解決!練習動画で打ち方を学ぼう!
ここでは、フェアウェイウッドが当たらない問題を解決する練習方法のドリル動画を紹介します。
フェアウェイウッドが当たらない人は前傾姿勢に注意しよう
フェアウェイウッドの前傾姿勢について、注意点を紹介している動画です。
前傾姿勢を意識しすぎると、バックスイングでつま先体重になってしまいます。そのため、ボールとの距離が近くなりすぎミスショットになるのです。
どのようなことに注意すべきかを紹介しているので参考にしてください。
- 前傾姿勢にあまり角度をつけないようにする
- 股関節から自然に曲げるイメージ
- 縦回転ではなく横回転でスイング
- 体と地面は並行にする気持ちでスイング
フェアウェイウッドが当たらない人はアドレスを見直そう
フェアウェイウッドのアドレスについて解説しているドリル動画です。
アドレスの形ができていなかったり、極端にハンドファーストを意識しすぎたりすると、インパクトに悪影響が出てしまいます。
- ボールの位置はドライバーよりも少し内側
- ハンドフェースの意識が強くフェースをかぶせて構える人も多いがNG
- かぶせるとボールが上がらないので注意
- 重心は左右の足に5:5でかける
- 腕とシャフトでYの字ができるように構える
フェアウェイウッドが当たらない人はアイアンのように打ってみよう
フェアウェイウッドを確実に当てるためのコツを紹介したドリル動画です。
フェアウェイウッドの苦手意識から変えるべきと紹介しています。簡単なクラブといえる根拠を説明しているので、フェアウェイウッドに対する苦手意識を無くす効果があります。
- ドライバーの次に長いのではなく、ドライバーは特別な異質なクラブ
- アイアンよりもやさしいクラブと考えてフェアウェイウッドを使う
- フェアウェイウッドはアイアンよりソールが広い分、上げやすいクラブ
フェアウェイウッドが当たらない人はコンパクトスイングを身につけよう
フェアウィウッドのミスを防ぐためのポイントを紹介したドリル動画です。
テイクバックが大きすぎることでミスを誘発してしまうゴルファーが中にはいます。背骨を反らしている、手だけを大きく上げてしまいアウトサイドインになるなど、ミスを誘発する動作の改善方法を紹介しています。
- 腕を振らずにスイングする
- テイクバックをコンパクトにして脚でスイングする
- ヘッドスピードを上げるのは振り幅ではなく脚のスイング
- 脚でのスイングはコンパクトでミート率を上げられる
フェアウェイウッドが当たらない人は左肩を下げずに打ってみよう
3Wを上手く打つ方法を紹介したドリル動画です。
左肩さえ上げておけば、ワキを締める、腕を伸ばす、などの制約を気にせずにミスにつながる動きを抑えたスイングができます。
- ターゲットを向いてテイクバックし素振りを繰り返す
- 左足、左肩を大きく開いて素振りを繰り返す
- 左肩を上げて動かさないことでミスを防ぎしっかり当てられるようになる
- ミスにつながる動きを制御できる
- 左肩が下がってしまうなら上げるくらいの意識をもつ
フェアウェイウッドが当たらない人は骨盤を意識しよう
フェアウェイウッドでトップやチョロを防ぐ方法を紹介したドリル動画では「スイング中の腰の向きが重要」と紹介しています。
- アドレスは前傾姿勢なので骨盤は下を向いている
- 骨盤の向きをインパクトでもキープできていればトップやチョロは出ない
- 腰を回転させようと腰が正面を向いてしまうのがミスの原因
フェアウェイウッドを当てられるようにしてスコアアップを目指しましょう!
フェアウェイウッドが当たらない理由や原因を理解し、練習することで改善可能です。
フェアウェイウッドが打たると、一気に飛距離の悩みを解決できるケースもあります。また、何よりゴルフが一層楽しくなるはずです。
この記事を参考にフェアフェイウッドを得意クラブにし、スコアアップを目指しましょう!
![おすすめゴルフスクール6選](https://golf-note.com/wp-content/uploads/2024/01/gn_bnr_0322.jpg)
この記事を監修したプロゴルファー
![樋口 健太郎](https://golf-note.com/wp-content/uploads/2019/11/2e2e10bded364df9da92cf68537576ea-150x150.jpg)
樋口 健太郎
1991年10月2日、京都生まれ。父の勧めで小学校低学年から地元のゴルフスクールに通い始める。スポーツ推薦で千葉学芸高校から立命館大学へ進学。7年間体育会ゴルフ部でゴルフの技術とゴルフを通した人格形成を学ぶ。2016年、PGAプロテストに合格し、現在は出場権のある試合に出場し、並行してコースデビューからアスリートゴルファーまで幅広いレベルのゴルファーにレッスンを行なっている。大切にしていることは、まずはゴルフを楽しむこと。レッスンの面では確率やデータ、試合での経験に基づき、効率よくスコアアップのお手伝いをすること。
■使用クラブ
ドライバー テーラーメイドM4
FW キャロウェイ XR
UT AKIRA 21° 18°
アイアン AKIRA KS301
52°58° AKIRA 8シリーズ
パター スコッティキャメロン
使用ボール スリクソン zstarXV