【プロ監修】ドライバーは緊張する!朝イチを克服するレッスン動画つき

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【プロ監修】ドライバーは緊張する!朝イチを克服するレッスン動画つき

朝イチのティショットは、なぜあんなにも緊張するのでしょうか。ギャラリーの視線を感じるから? それとも自分のショットに不安があるから? …どのような理由であれ、根底には「精神的ストレス(プレッシャー)」が潜んでいます。そこでこの記事では、緊張する原因を解説しつつ、リラックス法を動画で紹介します。「精神を制する者が勝者になれる」。他のスポーツ同様に、ゴルフでも同じことが言えるのかもしれません。

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なぜ朝イチのティショットは緊張するのか

朝イチのティーグラウンドには、それなりにギャラリーが集まるものです。そんな中で先陣を切ってショットを打つとき、緊張する人も中にはいるのではないでしょうか。ここでは、何が原因で緊張するのか、その理由に迫ります。

自分にプレッシャーをかけている

無意識のうちに自分にプレッシャーをかけている可能性があります。

多くの仲間が集まるコンペでは、注目を浴びがちな朝イチのティショット。日頃の練習の成果を見せたいプレーヤーは、いつにも増して気合いが入るでしょう。

自分がどれだけ頑張ってきたか、最高のショットでギャラリーにあっと言わせたいと思っている人、誰よりも飛ばして良いスタートを切りたいと考えている人など、読者の中にも心当たりのある人がいませんか?

このような 気持ちが強すぎると体に余計な力みが加わり危険です。場合によっては、力みがスイングに影響し、ナイスショットどころかミスショットを誘発 しかねません。

せっかく頑張って腕を上げたにもかかわらず、自分の意識一つで一打目を台無しにしては元も子もありませんよね。
「●●さんのショットはいつも素晴らしいですね」といったように、他人に良い印象を与えることがスコアアップのモチベーションになる面も確かにありますが、自意識過剰は考えものです。

一方で「みんなの前でミスショットをしたら、その後のプレーを気楽に行えるだろう」というような発想の転換が、コースマネジメントだけでなく自分のメンタルに対するマネジメントがスコアアップのカギを握ります。

ドライバーの完璧なショットを欲張っている

周りが見ている中で完璧なショットを披露したいと意気込む気持ちが、緊張に繋がっているケースもあります。

例えば「今日こそ90を切ってみせる」といったように、あえて課した 高いハードルが自分自身を追い込んでしまったり、練習があまりできなかったためにショットに自信がなかったりする とき、失敗を恐れてしまうのです。

また一打目の結果でその日のスコアの出来・不出来を決めるような“験担ぎ”をしている人も、あまり良い習慣とは言えないでしょう。一打目がすこぶる良ければ御の字ですが、もしミスショットでコースが始まった場合、心理的ストレスがスコアに悪影響を及ぼす可能性があるからです。

やはり、自分のゴルフの実力を発揮するために【自分のハードルを下げる】ことがとても大切です。「これくらいできればいいや」などとハードルを低めに設定することが、気持ちよく自分のゴルフのポテンシャルを発揮するにはとても有効です。

ドライバーショットでの緊張をなくすには?

では、朝イチのドライバーショットで緊張をなくす方法はあるのでしょうか。ここでは心理的ストレスやプレッシャーから解放されるための考え方、リラックス方法を紹介します。

周りは自分のプレーを意外と見ていないことを自覚する

周囲は自分が思っているよりも、自分自身のことを案外見ていないものです。

それでも「あれだけギャラリーが集まっているのだから、きっと私は注目されているに違いない。ショットを成功させなければいけない」と思い込んでしまう人に質問です。今日、街ですれちがった人の服装や、ヘアスタイルを覚えているでしょうか。

恐らく、ほとんどの人が記憶に残っていないはずです。
ゴルフでも同じことが言えます。もしかするとその場ではギャラリーが注目していたかもしれませんが、 見ている人それぞれが自分のショットを最も気にしている はずです。
ですから誰かが一打目を失敗しても、それぞれが自分のスコアで頭がいっぱいになっていると考えれば、少しは気がラクになるのではないでしょうか。

自分なりのリラックス方法を見つける

緊張したり気合いが入っているとき、体は普段以上にこわばり、本来の力が発揮できません。本番こそ一番良い成績を残すために、縮こまった体をほぐす方法がおすすめです。

やり方はとても簡単、その場でリズムよくジャンプしたり、手首や足首をぐるぐると回すだけでOKです。陸上競技の選手のレース前を観察していると、このような動きをしている様子を目にするでしょう。これは 全身を動かしたり筋肉をほぐしたりする理由は、血が十分に巡るためこわばりがやわらぐから です。

加えて、深呼吸を取り入れましょう。
体が緊張すると、呼吸が浅く速くなり興奮状態になります。ゴルフでは冷静な判断力が必要になるため、興奮を落ち着かせることが重要です。
そのためには、空気を体いっぱいに吸い込み、吐き出します。ゆっくり 深呼吸すると酸素が体中に行き渡り、血の巡りがよくなります。また、自律神経が整い、ほどよくリラックスできます 

体のこわばりがほぐれて深呼吸してリラックス。それがスコアアップの秘訣です。

「プロでも朝イチは緊張するものだ」と開き直る

朝イチのホールで緊張するプレーヤーはアマチュアだけだと思っていませんか。実はプロも同じです。

プロも朝イチは緊張しますが、些細なミスに寛容だったり、朝は緊張するものだと開き直ったりと、その時の状況を受け入れる点がアマチュアとは違います。
また、自分へのハードルを低く設定しているので、例えば弾道が曲がってしまうミスショットになってしまっても問題ないと考えます。

ゴルフは一打目で全てが決まるわけではありません。最終結果が重要と考えて、多少のミスに目をつぶれる余裕を持てるようになりましょう。
そしてアマチュアだけではなく、プロも含めて誰もが緊張することを覚えておきましょう。

#朝イチのドライバーで緊張をなくすドリル動画

ここからは、朝イチのドライバーの緊張をなくすドリル動画を紹介します。各ドリルのポイントを簡単にまとめていますので、動画と一緒に参考にしてください。

緊張で硬くなった体をストレッチする方法

この動画では、朝イチで十分に温まっていない体を、 ストレッチによって柔軟性を取り戻す方法を紹介 しています。

動画のポイント
  1. 2人1組になる。クラブを2本用意する
  2. クラブの両端を2人でつかんで向かい合い、お互いに前後に引っ張り合う
  3. ひじを下に向けた状態で動かし、上半身をひねりる (2)の状態からお互いにやや近づき、上半身に加えて腰のひねりをイメージしながら(3)を行う

 

 

ドライバーの緊張をなくす呼吸法

朝イチで 緊張している体をほぐす呼吸法を紹介する動画 です。
動画では「緊張時は体がこわばっているため、いつもの練習通りのスイングができない」と説明し、心をコントロールすることが体のコントロールにも繋がると説いています。

そこで、心のコントロールするために、呼吸を整えることを推奨しています。

動画のポイント

  1. 胸をはる
  2. 鼻から約7秒息を吸う
  3. 約3秒で口から吐く
  4. 息を出し切った状態でスイングする
  5. 緊張を受け入れる、自分が緊張している状況を認める

 

 

ドライバーの素振りでベストショットをイメージする

 朝イチのドライバーショットで気をつけるポイントの紹介 です。
「プロでも緊張しないで朝イチのティショットを打つのは難しい」としながらも、ファーストショットがうまくなるポイントを3つ説明しています。

動画のポイント

  1. 朝イチはリズムが早くなりやすいため、動作を意識的にゆったりさせる
  2. ボールが目標へアプローチするイメージを体に覚え込ませるために素振りする
  3. 何となくの素振りはNG
  4. 腰のラインを目標に合わせてアドレス

 

 

あえて全ての動作をゆっくり行う

動画の前半では、「体が回らない」「ボールが当たるか心配」「今日の調子がわからない」「人に見られて緊張する」など、 朝イチのドライバーショットがうまくいかない理由を明らかにしたうえで、どのようにすればうまく振れるかを説明 しています。

動画のポイント

  1. 朝イチ、昼イチのショットは常に100%のスイングを目指さない。60%できればOKとする
  2. 体の軸を動かさないこと
  3. 朝イチ、昼イチは体が縮こまりがちのため、意識的にゆったりとした動作を心がける
  4. ルーティンも全ての動作もスピードを落とす

具体的な解決策は4;35ごろからチェックしてください。

 

朝イチのドライバーショットは特にメンタルコントロールが大事

フィジカル面のテクニックや、ミスショットをしない基本動作のマスターももちろん必要です。

しかしゴルフは自分との戦いですから、いかに冷静さを保ちながら正確にショットを打つかがスコアアップのカギとなります。そのためには、いかなる状況でも落ち着いて普段通りにクラブを振れるように、メンタル面のコントロールもお忘れなく。

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この記事を監修したプロゴルファー

樋口 健太郎

樋口 健太郎

1991年10月2日、京都生まれ。父の勧めで小学校低学年から地元のゴルフスクールに通い始める。スポーツ推薦で千葉学芸高校から立命館大学へ進学。7年間体育会ゴルフ部でゴルフの技術とゴルフを通した人格形成を学ぶ。2016年、PGAプロテストに合格し、現在は出場権のある試合に出場し、並行してコースデビューからアスリートゴルファーまで幅広いレベルのゴルファーにレッスンを行なっている。大切にしていることは、まずはゴルフを楽しむこと。レッスンの面では確率やデータ、試合での経験に基づき、効率よくスコアアップのお手伝いをすること。

■使用クラブ
ドライバー テーラーメイドM4
FW キャロウェイ XR
UT AKIRA 21° 18°
アイアン AKIRA KS301
52°58° AKIRA 8シリーズ
パター スコッティキャメロン
使用ボール スリクソン zstarXV

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