【プロ監修】アプローチでイップスに陥った時の原因と対処法!克服するための練習方法付き

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アプローチでイップスに陥ってしまうと、打つまでに時間がかかったり、ミスショットが増えたりするなど、自分の思い通りにプレーができなくなってしまいます。

イップスを克服するためには、早い段階で原因を把握し、適切な治し方を理解して行動することが基本的な対処法です。

この記事では、アプローチのイップスの症状、原因、直し方などを解説します。記事の最後では、アプローチの練習に使える動画も紹介しますので参考にしてみてください。

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イップスは普段通りのプレーができなくなる状態

イップスとは、 精神的な理由により、普段通りのプレーができなくなる状態 のことです。

つまり「初めからできない」「1回できたことが次にはできなかった」といった技術不足の話ではなく、意識しなくても当たり前にできていたことができなくなるのがイップスです。

ちなみに、野球などゴルフ以外のスポーツでもイップスは起こる可能性があります。

ゴルフのイップスでよくあるケースは、パターイップスやドライバーイップス、アプローチイップスなどです。

たとえば、練習では難なく入っていたショートパットや、いつもなら平然と打てるアプローチショットが、極度の緊張からミスショットになってしまうケースがあります。

イップスになりやすい人の特徴

ここでは、ゴルフに関係なくイップスになりやすい人の特徴を紹介します。

イップスになりやすい人は完璧主義

イップスになりやすい人は完璧主義です。この傾向がある人は「こうであるべき」「こうでなければならない」といった思考が強く、柔軟に物事を考えられないために、わずかなズレが生じても納得できない気持ちが延々と続いてしまいます。

その結果、心と体のバランスが崩れてしまい、イップスになってしまうことがあるのです。

イップスになりやすい人は人の評価が気になる

他人の評価を気にしすぎる人は、自分の気持ちを無視してしまいがちです。
自分の気持ちを抑え続け、何も言えずに我慢するので強いストレスがかかってしまいます。

たとえば、自分の中に正しい答えはあっても、他人に違う答えを出されると自分の気持ちを抑え込んでしまうタイプの人は要注意です。

我慢する状態が日常的に続いてしまうと、いずれは我慢か何なのかもわからなくなり、精神バランスが崩れてイップスになるケースがあります。

イップスになりやすい人は真面目

真面目な人ほど責任感も強い傾向にあり、 少しのミスでも「自分の練習不足だ」といったように自分を必要以上に追い込んでしまう ことがあります。

十分な練習をしているのにもかかわらず、真面目な性格から自分を追い込みすぎてしまい、心を苦しめてしまうのです。

また、周りの期待や声に素直に応えようとしてしまうケースも真面目な人に多く見られ、自分の本音がわからなくなってしまう人もいます。

結果的に、心が乱されてイップスに陥りやすくなるのです。

アプローチのイップスによる症状

ゴルフの イップスで多いパターンはショートゲームのアプローチ・パット です。なかには、体が硬直して思うように動かずミスが増えてしまう人もいます。

たとえば、極端なダフリやトップ、二度打ち、空振りなどが頻繁に起こるなどです。

練習中はイップスにならないですし、素振りの段階でもショットのイメージを持てているのに、打つタイミングになると自分でもありえないミスをしてしまうのです。

ミスショットが続くことにより、さらにストレスがかかってしまう状態になるのがアプローチイップスの主な症状と言えます。

アプローチのイップスの原因

アプローチの イップスは「脳の誤作動記憶」が原因のひとつ だといわれています。

失敗経験など何らかの体験でショックを受け、アプローチショットの際に脳が過敏に反応してしまい、普段通りの動作ができなくなるというものです。

つまり、失敗のイメージが記憶として定着してしまい、自分の理想となるプレーができなくなってしまうのがイップスの主な原因だと考えられています。

とは言え、イップスの原因は諸説あるため、さまざまな要素を考える必要があるでしょう。

先に述べた通り技術ではなく精神的な理由が主な原因ですから、ゴルフの練習以外にも注目するのがイップスを克服するポイントになります。

アプローチのイップスの対処方法

ここでは、アプローチのイップスの対処方法を紹介します。

【イップスが出た時の対処法1】物理的に条件を変える

イップスは、ある条件に脳が反応して引き起こすといわれています。そのため、 ある条件を物理的に変える対処法で克服を目指しましょう 

すぐにできる対処法には、以下の3つがあります。

ポイント
  • クラブを短く持つ
  • アドレスの構え方を変える
  • グリップの握り方を変える

物理的な条件にちょっとだけ変化を加えると、今までとは違った感覚でボールを打てるため、イップスの症状を克服できる可能性があるのです。

【イップスが出た時の対処法2】呼吸・リズムを意識する

イップスは、呼吸の浅さ、呼吸の早さが体の硬化を引き起こすともいわれています。対処法として、 自分の呼吸に意識を向けたアプローチを試してみましょう 

具体的には、クラブを握る前にしっかりゆっくり呼吸をし、酸素を取り入れます。

無呼吸状態は体を硬直させる原因になるといわれているので、大きな呼吸をしながらアドレスに入りましょう

また、呼吸しながら「1・2・3・4」とリズムを意識してスイングするアプローチ方法もあります。身体が硬直しにくくなるので、イップスの防止に役立つでしょう。

【イップスが出た時の対処法3】深く気にしすぎずにプレーし続ける

アプローチのイップスは「考えすぎ」も原因です。「考えすぎ」から 「楽しむ」方向に意識を変えられるとイップスを克服できるかもしれません 

「とりあえず寄せることができたら良い」「できなくても大丈夫」くらいの気持ちで、深く気にしすぎずにプレーしてみましょう。
また、練習を続けて少しでも上達すれば自分を褒めてあげるのも良い方法です。

ポジティブな思考で練習を重ねていくと自分に自信が持てるようになり、イップスを遠ざけられる可能性が高くなります。

アプローチのイップスを克服するための練習方法

ここでは、アプローチに対する苦手意識や、イップスを克服するための練習方法を紹介します。

芝打ちができる練習環境を整える

アプローチのイップスの原因を克服するために必要な条件を紹介している動画です。

特に芝打ちができる練習環境の重要性に着目して解説をしています。

動画のポイント
  • そもそもアプローチイップスは思い込みかもしれない
  • マットだとミスがわからないので芝打ちの練習をするべき
  • コースによって芝は変わるので異なる環境で練習できる

ちなみに、芝打ちの練習をするには、コースに付属しているアプローチ練習場を利用する手もあります。天然芝の上で打つ練習は、アプローチショットの感覚を掴めるのでおすすめです。

骨幹理論アプローチ

骨幹理論に基づいたアプローチ方法を学べる動画です。骨幹理論による考え方では、身体の使い方が腹筋タイプと背筋タイプの2種類があり、それぞれで体の使い方が変わるとしています。タイプの見きわめ方も紹介しているので参考にしてみてください。

動画のポイント
  • 腹筋タイプの人はヘッドバランスが軽いクラブほど打ちやすい
  • 背筋タイプはヘッドバランスが重いクラブのほうが打ちやすい

 

軸とヘラの関係を意識する

アプローチイップスを直す方法を学べる動画です。左手は軸(シャフト)、右手はへら(フェース部分)をコントロールするイメージがアプローチイップスの改善に重要であることがわかります。

動画のポイント
  • アプローチイップスの状態になっている人は、フェース面が倒れている
  • 左手でヘッドに近い部分のシャフト、右手はヘッドの先を持ってボールを打つ
  • 「左手が軸、右手がへら」のイメージ

 

体でボールをつかまえる感覚でスイングする

アプローチがインサイドに上がりすぎて上手く打てない人の対処法を学べる動画です。インパクトの手前から手首が折れてしまい、ダフリやトップが出やすい人にとって参考になります。中途半端な距離のアプローチショットにも有効な練習方法です。

動画のポイント
  • クラブを開き、オープンスタンスで構える
  • クラブはインサイドに上がっても構わないので体ごとスイングする
  • 体でボールをつかまえるようにするとクラブが垂れずに上手く打てる

 

とにかくフィニッシュをとる

アイアンのイップスを克服する方法として、フィニッシュをしっかりとる必要性を学べる動画です。アプローチでは、ボールに当てる意識よりもフィニッシュをとるほうが重要であることを学べます。シンプルですが効果的なイップス克服法と言えるでしょう。

動画のポイント
  • イップスの人は呼吸が浅くゆっくり振れない
  • フィニッシュをとる意識によりゆっくりしたリズムをとりやすい
  • 怖くなったらフィニッシュをとる

アプローチのイップスは焦らず克服しよう

イップスになると焦ってしまい、状況が悪化していくおそれがあります。しかし、そんな時こそ冷静に自分の状況を把握するクセをつけましょう。

完璧主義だったり真面目だったりなど、イップスになりやすい人は真剣にゴルフに向き合う性格なので、考え方を変えるだけで克服できる可能性は高いと言えます。

イップスの克服には時間がかかるかもしれませんが、今回紹介した対処法を参考に、少しずつ自信を取り戻していきましょう。

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この記事を監修したプロゴルファー

樋口 健太郎

1991年10月2日、京都生まれ。父の勧めで小学校低学年から地元のゴルフスクールに通い始める。スポーツ推薦で千葉学芸高校から立命館大学へ進学。7年間体育会ゴルフ部でゴルフの技術とゴルフを通した人格形成を学ぶ。2016年、PGAプロテストに合格し、現在は出場権のある試合に出場し、並行してコースデビューからアスリートゴルファーまで幅広いレベルのゴルファーにレッスンを行なっている。大切にしていることは、まずはゴルフを楽しむこと。レッスンの面では確率やデータ、試合での経験に基づき、効率よくスコアアップのお手伝いをすること。

■使用クラブ
ドライバー テーラーメイドM4
FW キャロウェイ XR
UT AKIRA 21° 18°
アイアン AKIRA KS301
52°58° AKIRA 8シリーズ
パター スコッティキャメロン
使用ボール スリクソン zstarXV

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