【プロ監修】アイアンの「ライン出し」でピンを確実に狙う!飛距離を落とさないコツや練習動画付き
スコアを大きく左右する安定したショットをコンスタントに打つには、アイアンでのライン出しが非常に重要です。しかし、身に着けるにはちょっとしたコツが必要です。そこで今回は、ピンを真っすぐに刺せるような、アイアンでの理想的なライン出しについて解説します。
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目次
「ライン出し」とは
自分の打ちたい方向に向かって真っすぐに飛ばすショットを「ライン出し」と言います。
確実に芯をとらえてピンを狙うショット
ライン出しでは、ピンの方向へ向かって打ちます。このとき、クラブを確実にボールの芯を捉えてインパクトさせ、ボールが曲がらないように真っ直ぐ飛ばします。
スイングのたびに綺麗にインパクトできれば良いですが、いかにボールの芯を確実にとらえてショットできるかは、初心者のみならず、全てのゴルフプレイヤーの永遠の課題と言っても過言ではありません。
大切なことはボールに対して直角にアイアンを当て、いかに正確にピン方向へ打てるか、ピンに寄せることができるかが重要です。プロにおいても、「アイアンにおいてはライン出し」というほど重要な打ち方ですのでぜひ身につけましょう。
ライン出しのメリット
●弾道が曲がりにくい
低スピンの低弾道を描くライン出しは曲がりにくいのが特徴です。左右のブレが少ないためボールのコントロールがしやすくなります。例えばグリーンの両サイドにハザードがあるときなどに有効なショットです。
直線的な弾道で、直接ピンを狙うことも可能です。従って、自分のイメージ通りにライン出しができるようになると、大きな武器になるでしょう。
●アゲインストに強い
強風や横風の強い日など、弾道が高く上がったり球があおられがちなシーンでもライン出しは非常に有効です。
一般的な弾道はスピン量が多いほど、風の影響を受けやすくなりますが、ライン出しでは低い弾道のライナー系で、目標をまっすぐに捉えることができるため、風の影響が少なくなります。
インパクトを強めることなく、フィニッシュまで緩むことなく振り切れば、アゲインストに負けないようなライナー系のボールが打てるので非常に便利です。
また、低い弾道は距離の計算もしやすく 飛距離のロスを最小限に抑えることができる点も魅力です。
アイアンで正しくライン出しをするコツ
アイアンで正しくライン出しをするコツは、以下の通りです。
- 常に体の正面にグラブを構える
- ボールは右寄り、フォローは低めに
- ボールを押す意識でフィニッシュする
ここではそれぞれの項目について詳しく解説していきます。
ライン出しは常に体の正面にクラブがある意識を持つ
ライン出しでは、スイング中に常に体の正面にクラブがある意識を持つことが大切です。そして全力で振り切るのではなく、7~8割の力でスイングしましょう。
またフェース面を常に注意しながら腰に意識を集中し、体の回転でコンパクトにスイングすることを心がけましょう。するとボールに余分なスピンがかからず真っ直ぐに飛ばせます。
スイング中は、手首の角度が変わらないように気をつけます。手首の角度を変えると弾道が曲がってしまうので注意しましょう。
ライン出しのボールは右寄り、フォローは低めに
ライン出しをイメージするときのボール位置は真ん中よりもやや右寄り、フォローは低めが基本です。フォローを低く抑え、インパクトゾーンを長くすることにより、通常よりも余分なスピンかからず、低弾道のボールをまっすぐに打てます。
低弾道で直進的なボールを打つには、長く低いフォローを取るために目線を低く抑えることも重要です。
目線が上がるとつられて体が持ち上がり、その結果フェースも浮いてしまうため、低い弾道の球を打てなくなるからです。逆に目線を低く保てれば、手首が返ることがないので真っ直ぐなボールを飛ばせます。
加えて、ボールをインパクトするときは、左脇は締めた状態を維持します。左脇を締めるとフォローを抑え気味にでき、より方向性が良くなるからです。
ライン出しはボールを押す意識でフィニッシュすると飛距離が落ちない
ライン出しで最も重要なことは「ボールを押す意識でフィニッシュする」ことです。と言うのも、前述の通りライン出しはコンパクト気味にスイングするため、ともすれば飛距離が落ちる場合があります。
この弱点を回避するために「ボールを押す」意識を持つと、フルスイングでなくともスイングスピードを緩めることなく強い球が打てます。
このとき、右の手のひらがピンに向いているイメージを維持したまま押すことを心がけてください。手首も返りにくくなり、かつボールを長い間押すため、フルスイングよりもミート率が上がり、飛距離のロスも最小限に抑えられます。
ライン出しとパンチショットは異なる
ライン出しは、インパクトを長く保ち、スピンが少ない状態でボールをまっすぐに飛ばす方法です。対して「パンチショット」は、その名の通り力強くインパクトするため、比較的スピン量が多くなる打ち方です。
アイアンで「ライン出し」を成功させるドリル動画
アイアンでライン出しを成功させるには、どのようなことを身につければ良いのでしょうか?
各動画でそれぞれのライン出しの方法やコツを解説していますので、今日から練習を始めましょう。
全身で体重移動するスイングでライン出しを身に着ける
全身で体重移動する正しいスイングで、ライン出しを身につける動画です。よりまっすぐにボールを飛ばせます。
<動画のポイント>
- 通常よりも少し短くグリップを持つ
- フィニッシュは通常のフルスイングよりも少し小さくとる
- 腕だけでラインを出そうとせずに下半身を十分に移動させる
通常よりも少し短くクリップを持ち、通常のフルスイングよりもやや小さくフィニッシュをとることにより、上手くラインが出せます。その際に腕だけでラインを出そうとせず、重心を移動させる体重移動が重要です。
ストロンググリップ、スクエアグリップそれぞれのライン出し
ストロンググリップとスクエアグリップでは、それぞれのライン出しの方法が違います。
<動画のポイント>
- ストロンググリップはフェースが閉じすぎないよう注意が必要
- ストロンググリップはシャフトがあまり立たない
- スクエアグリップは少し高い位置にクラブが収まる
ストロンググリップの場合はフェースを閉じずに、フィニッシュではシャフトをあまり立てることなく打つことが、ライン出しの成功の秘訣です。
それに対してスクエアグリップの場合は、フェース面をスクエアに保ち、少し高い位置にクラブをフィニッシュすることにより、うまくライン出しをすることが可能です。
残り100ヤードからピンを狙うライン出しの方法
残り100ヤードからピンを狙う場合、ライン出しはどのようにすればよいのでしょうか?
<動画のポイント>
- ギリギリの距離のクラブではなく1番手上げて、余裕をもって振りぬく
- コンパクトなスイングを心がけ、フォロースルーを低くイメージすることにより弾道を低く打つ
残り100ヤードを切ると、どれだけ正確に狙った距離を打てるかがスコアに大きく影響します。そのためにはライン出しが有効ですが、想定しているクラブより番手を1か2上げて、ロフトが立ったものを選びましょう。
また、振り幅をハーフスイングからクオータースイングくらいまで落とし、低い弾道の球を打つことを意識しましょう。
力がなくてもライン出しができるドリル
パワー不足のプレイヤーでも上手く正確にライン出しができるようになるドリルです。
<動画のポイント>
- ボールは真ん中に置きグリップは短く持つ
- フィニッシュはバレーボールのレシーブのようなイメージで
- クラブは1~2番上げ、スイングスピードは遅め
非力なプレイヤーが正確にライン出しをするには、ボールを両足の中央に置き、クラブは1~2番上げ、クリップを短く持ちます。スイングスピードは遅めに設定しましょう。
また、フィニッシュはバレーボールのレシーブのようなイメージを意識します。
良いスコアを残すためにはアイアンによるライン出しが重要
飛距離があらかた決まっているアイアンは、どの番手でどの程度距離を正確に出せるかが重要です。ここぞの場面でショットを確実に決めたいとき、低い弾道で直進的に飛ぶ「ライン出し」は、あなたの強い味方になってくれるはずです。
もしライン出しを上手くコントロールできたなら、これまで以上のスコアアップも夢ではありません。この記事で紹介したライン出しの方法や動画を参考に、さらなる上達を目指しましょう。
アイアンと同じぐらいドライバーの悩みも解決したい方は必見!ドライバーおすすめ62選!とにかく上手くなりたい方はライザップゴルフのぺージを一度見てみてください!ゴルフ人生が大きく変わるかもしれません!
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この記事を監修したプロゴルファー
樋口 健太郎
1991年10月2日、京都生まれ。父の勧めで小学校低学年から地元のゴルフスクールに通い始める。スポーツ推薦で千葉学芸高校から立命館大学へ進学。7年間体育会ゴルフ部でゴルフの技術とゴルフを通した人格形成を学ぶ。2016年、PGAプロテストに合格し、現在は出場権のある試合に出場し、並行してコースデビューからアスリートゴルファーまで幅広いレベルのゴルファーにレッスンを行なっている。大切にしていることは、まずはゴルフを楽しむこと。レッスンの面では確率やデータ、試合での経験に基づき、効率よくスコアアップのお手伝いをすること。
■使用クラブ
ドライバー テーラーメイドM4
FW キャロウェイ XR
UT AKIRA 21° 18°
アイアン AKIRA KS301
52°58° AKIRA 8シリーズ
パター スコッティキャメロン
使用ボール スリクソン zstarXV
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