【プロ監修】アプローチでダフらない打ち方を知ろう!【初心者におすすめ】
グリーン周りからカップまでの短い距離を打つ アプローチショット 。
スコアを左右する大事なショットですが「グリーン近くまでは順調なのに、アプローチで ダフってしまう 」と苦手意識を持っているゴルファーも多いと思います。
そこで、今回は「アプローチショットでダフらないコツ」をわかりやすく動画や写真とともにお伝えしていきたいと思います。
アプローチの課題を解決して、 スコアアップを目指しましょう 。
目次
プロが動画でわかりやすく解説!
この記事の内容をプロゴルファーが動画でわかりやすく解説しています。
気になったポイントやアドバイスはこちらでチェックしてみましょう。
ダフリが起こる原因①「すくい打ち」
そもそも「ダフリ」とは、 ボールの手前で地面を叩いてしまうミス を指します。
当然、ダフってしまったスイングでは、ボールは飛びません。
では、どうしてダフるのでしょうか。
理由はゴルファーによっていくつかありますが、大きな原因の1つに すくい打ち があります。
すくい打ちは、文字通り下からすくい上げるような動作のショットです。
ボールを高く上げようとする意識が強く、つい クラブのヘッドがボールの下から 入ってしまいます。
このような場合は、両足の重心を確認してみましょう。
通常のショットでは両足バランスよくアドレスしてスイングするため、体の中央にクラブヘッドが戻ってきます。
一方、すくい打ちになっていると 右足に体重が乗り、クラブヘッドも右足に近い場所へ落ちます。 このためボール手前の地面を打ってしまいます。
地面を叩いてしまうミス「ダフリ」は、英語の「duff(叩く)」から来ている言葉です。
ゴルファーの会話では「ダフる」「ダフった」など「打ち損ねた」のようなニュアンスで使われます。
体重移動を意識しよう
すくい打ちは対策には 体重移動を意識 しましょう。
しっかり左足に体重が乗ってフィニッシュすることが大切です。
「体重移動を意識すると打ちにくい」と感じる場合は、あらかじめ左足に載せる体重を多くして、 左足軸でスイング するのがおすすめです。
クラブの構造的に、ボールは自然に上がる
クラブの構造上、 ボールは自然に上がります。 試しに脱力してウェッジを持って、振り子のイメージでぶらぶらと左右にスイングして、ボールを打ってみましょう。
すくい上げる意識がなくても、ロフト角があるため簡単に打球が上がります。
高く上げようとすくい打ち気味になる必要はありませんので、まずは 自然なショットの感覚 を身につけましょう。
ロフト角とはクラブフェースの傾斜角のこと。
その角度が大きいクラブほど打球は高くなり、スピン量も多くなります。
・地面を叩いてしまう原因の1つは「すくい打ち」。
・すくい打ち対策としては体重移動の意識が大事。
・クラブの構造上、ボールは自然と上がる。
ダフリが起こる原因②「打ち込み」
続いての原因は、ボールをきれいに捉えようとヘッドが上から入ってしまう 「打ち込み」 です。
クリーンヒットさせる意識が強すぎると、ボール位置は右足に、体重は左足に寄ってしまいます。こうなるとウェッジのヘッドが ボールへ急角度で降りてしまう ので、芝に引っかかりやすくなります。
ボール位置や構え方もチェック
打ち込みの解消には 「クラブを滑らせるように打つ」 ことが重要です。
ウェッジにはバウンス角があるので、ある程度芝の上を滑ってくれます。
緩やかな角度でボールにヘッドが入るように意識しましょう。
それに、ボール位置も大切です。ボール位置が右過ぎると急角度でヘッドが降りてしまうので、 位置は少し中央寄り で体の中心に半円を描くイメージでスイングしてみましょう。
また、スイング時には構え方もチェックしましょう。
ハンドファーストに構え過ぎず 、手の位置は左足の股関節前くらいが目安です。ハンドファーストとはグリップがボールよりも前に出ている状態のこと。
ロフトを立ててショットできるので、飛距離が伸びやすくなります。
・クラブを滑らせるように打つ。
・ボール位置は少し中央寄りに。
・ハンドファーストにし過ぎない。
ダフリが起こる原因③「スイングスピード」
3つ目の要素は スイングスピード です。近い距離のショットでは、テイクバックを大きく取ると「飛び過ぎるかも!」と思ってしまい、 インパクトでスピードを緩めて しまいます。
そうなってしまうとスイングスピードが落ち、ダウンスイング中にクラブが重力に負けて、クラブヘッドがボールの手前に落ちます。
また、スピードを緩めて 手首の角度がほどけるのもダフリの原因 になるので、注意しましょう。
テイクバックを小さくしフォロースルーを大きく取る
そうしたスイングの改善方法としては、テイクバックよりもフォロースルーを意識して、小さいアプローチでも、 しっかり打ち終わりに止まる意識 を持つことが大切です。
同時にスタンス幅を広くし過ぎないようにしましょう。
スタンス幅を狭くすることで、動きが制御され 自然と小さくスイング することができます。
それに、 軽いシャフトのクラブを使うのも有効 です。
ウェッジのシャフトが重いと、重力に負けて手首の角度がほどけ、ボール手前にクラブヘッドが落ちやすくなります。
ただし、逆に軽過ぎると軌道が安定しないので、スイング時に ある程度重さを感じるくらいのクラブ を選びましょう。
・打ち終わりにしっかり止まる意識を持とう。
・スタンス幅は広げ過ぎないように注意。
・軽いシャフトのクラブを使うのも有効。
ダフリが起こる原因④「ハンドレイト」
インパクトの形がハンドレイト過ぎると、クラブヘッドの最下点がボールの手前に来てしまうため、ダフリやトップの原因になります。
インパクトでは 軽いハンドファースト の形がおすすめです。
飛球線と逆に手元が来ている状態をハンドレイトと呼びます。
ハンドファーストの形のまま体の回転で打つ
ハンドレイトの解決策は、先ほど紹介した ハンドファーストのアドレスを作ること。
アドレスの時点で手の位置を左足の股関節前、ボール位置を体の中心からやや右足寄りに置きます。
ボールに対して、手の位置が飛球方向の前に来るように構えましょう
スイング中に手を動かしてしまうと、インパクト時にハンドレイトになりやすいので、アドレス時の 手の角度を変えずにボディターンで打つ意識 を持つと安定します。
・軽いハンドファーストくらいがおすすめ。
・ボディターンで打つ意識を持つ。
ダフリが起こる原因⑤「ハンドダウン」
5つ目の原因は「アドレスで ハンドダウン に構え過ぎている」というポイント。
ハンドダウンし過ぎると、クラブヘッドのトゥ側が浮き上がり、 ヒール側だけが地面と接地 します。この状態では、ボールをクリーンに捉えられません。
それに、シャフトを寝かしてスイングするので、クラブが重力に負けてボールの手前に降りやすくなります。
クラブを短く持って立てて構える
こうした場合は、 クラブを立たせることで軌道が安定し 、自然にスイングできます。
構造的にも、 ウェッジのトゥ側 は、地面と接地する面積が非常に少ないので、ダフることはありません。
・ハンドダウンし過ぎるとボールを捉えにくい。
・クラブを立たせることで軌道が安定。
練習と上達のポイント動画を紹介
アプローチショットの参考になる動画を紹介します。
簡単!!!!絶対にザックリしないアプローチ【元阪神タイガース近田豊年メソッド】
ゴルフクラブの構造 など、基本的な知識から、アプローチショットのポイントをわかりやすく紹介しています。・手元は近くに置いてグリップはしっかり持つ。
・ゴルフクラブの構造についてチェック。
・ヒール側を浮かすとダフリ対策に。
まとめ
今回はアプローチのダフリ対策について解説しました。
アプローチに限らず、どのショットでも 再現性を高めることがナイスショットの秘訣 です。
まずは練習でたくさんボールを打って、スイングの再現性を高めましょう。
再現性が高まれば、素振りでクラブヘッドの最下点の位置を探り、クラブヘッドが地面を擦る場所にボールをアドレスするだけで、 ショットの成功率が格段にアップ します。
テクニックを磨いて、 もっとゴルフを楽しみましょう。
関連記事:【プロ監修】転がすアプローチショットを覚えよう!【初心者必見】
この記事を監修したプロゴルファー
近田豊年
●Profile
高知県出身、元プロ野球選手。明徳義塾高校から本田技研鈴鹿を経て、南海ホークス(現ソフトバンクホークス)に入団。両投げ投手として活躍し、1991年に阪神タイガースに移籍。同年に引退後、2005年までプロや研修生を中心にしたゴルフ・ミニツアー「ドリームツアー」の主催やジュニア育成のためのレッスンなど、ゴルフ界にも貢献した。現在もゴルフ普及のために積極的に活動している。
■使用クラブ
ドライバー・W3・W5:テーラーメイドSIM2
アイアン:ミズノプロ223
ウェッジ:タイトリストボーケイ
PT:スコッティキャメロンニューポート
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