【プロ監修】アイアンで飛距離を伸ばすには?コツと練習動画付き
アイアンは飛距離を稼ぐためではなく、飛距離のコントロールを目的としたクラブです。
しかし、例えばショートアイアンは気持ちよくつかまるのにミドルアイアンは上手く打てなかったり、7番で打っても5番で打っても距離が変わらなかったりなど、アイアンに悩みを抱えているゴルファーもいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、アイアンでの平均飛距離をふまえて、飛距離を伸ばすためのポイントなどを解説します。また練習用の動画も紹介するので、参考にしてください。
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目次
アイアンでの平均飛距離一覧
アイアンは番手によって自分の距離を把握し、常に同じ距離を打てることを重視したクラブです。ここでは、アマチュアゴルファーによる番手ごとの平均的な飛距離を男女別に紹介します。
上の表はあくまで目安であり、「クラブのシリーズや番手が同じなら“〇〇ヤード”」などと一辺倒に考えることはできません。
ゴルファーそれぞれに体格やスキルなどが違うだけでなく、メーカーごとのロフトの設定も違うためため、最終的には、その人なりのスイングや道具選びが距離に反映されることを忘れないようにしましょう。
アイアンの種類は3つ
アイアンは「マッスルバックアイアン」「キャビティバックアイアン」「中空アイアン」に大きく分かれます。それぞれの特徴は以下の通りです。
<マッスルバックアイアン>
小さいフェースのシンプルなヘッドですが、芯を食ったときの弾道は、飛距離・スピン・打感など抜群のボールが出ます。しかし、フェースが小さいので芯を外すとミスショットになりやすいリスクが大きいため、レベルの高いアスリート向けです。
- 芯を食うと抜群のポールが打てる
- ヘッドが小さくスイートスポットが狭いためミスショットになりやすい
<キャビティバックアイアン>
フェースが大きく裏面が窪んでいるため、スイートスポットが広く高い弾道のボールを打ちやすい仕様です。また、広いスイートスポットのおかげでミスの出づらいメリットがあり、多くのゴルファーが愛用しています。
- 多くのゴルファーが愛用
- フェースが大きくスイートスポットが広い
- 高い弾道を打ちやすい
- ミスが出づらい
<中空アイアン>
空洞状のヘッドにより、高い弾道でスピンをかけやすいのが特徴です。また、重心が深いためミスが出づらいメリットもあります。
- ヘッド内部が空洞になっている
- 高い弾道でスピンをかけやすい
- シニア用やレディース用のアイアンに多い
アイアンの役割は正確性
これまで説明してきたように、アイアンの本来の役割は狙ったポイントにボールを運ぶことです。しかしゴルファーの中には、アイアンでも飛距離を伸ばしたいと考えるゴルファーも少なくありません。
飛距離を伸ばしたいなら、番手によって「自分は〇〇ヤードを打てる」と把握し、安定性を高めたうえで飛距離アップを狙う意識が重要です。
<ポイント>
- 同じクラブでもゴルファーそれぞれ飛距離は違う
- 自分の距離感を把握し、安定性を高めたうえで練習する
アイアンで飛距離を伸ばすためのコツ
飛距離アップを狙うにしても、どのような点に意識するかを理解していなければ非効率です。ここからは、アイアンで飛距離を伸ばすためのコツを紹介するので練習の参考にしてください。
ダウンブローで打つ
アイアンで飛距離を伸ばすには、ダウンブローでのインパクトが必要です。ダウンブローで打つとボールに程よいバックスピンがかかり、ロフトもやや立ってインパクトするため飛距離が伸びやすくなるためです。
ダウンブローとは一般的なアイアンの打ち方で、クラブヘッドが最下点に到達する前にインパクトする状態を指します。
上手く打てれば打感も良く、まっすぐ目標方向へ飛びますが、ダウンブローを意識しすぎるあまり、ダフリやコスリが出るケースも少なくありません。また、長いクラブになると力んでしまいヒールやトゥに当ててしまうなどミスショットの原因にもなります。
ダウンブローのコツは
・アドレス時の重心は左右均等にかける
・スイングの軸を意識する
・ハンドファーストを意識してスイングする
以上を意識して繰り返し練習すると、ダウンブローでインパクトするコツが身につくでしょう。
<ポイント>
- クラブヘッドが最下点に到達する前にインパクトする
- ダウンブローで上手く打てるとバックスピンがかかり飛距離が伸びやすくなる
- 意識しすぎが原因のミスショットを避けるため下記3つのコツをふまえて練習を繰り返す
アイアンのスイングについては、こちらの記事も参考にしてください。
ヘッドスピードを上げる
アイアンでもヘッドスピードを上げると、飛距離が伸びます。
自身のヘッドスピードがどの程度か、ゴルフショップや練習場など計測できる施設で測ってみることをおすすめします。ちなみにアマチュアゴルファーの平均ヘッドスピードは約38~43m/sです。
ヘッドスピードを向上させるには、正しいスイングでの捻転も重要ですが、トレーニングをして筋力を増やすことも1つの方法です。加えて、ヘッドスピードを高める練習器具の併用もおすすめです。
<ポイント>
- ヘッドスピードが上がると飛距離がアップする
- アマチュアの平均ヘッドスピードは約38~43m/s
- ヘッドスピードを上げるための練習器具を使い効率よく筋トレする
アイアンのスイングについては、こちらの記事も参考にしてください。
アイアンの飛距離を伸ばす動画ドリルまとめ
ここでは、アイアンで飛距離を伸ばすためのドリル動画を紹介します。動画を参考にして、飛距離アップを目指しましょう。
ハンドファーストをイメージする
ハンドファーストで打つためのドリル動画です。
アイアンで飛距離を伸ばすには、ハンドファーストでインパクト時にロフトを立てることが重要です。
<動画のポイント>
- ドライバーとアイアンの飛距離を伸ばす方法は同じ
- ドライバー同様、基本的なスイングを変えないように意識する
- ハンドファーストを意識することが重要
- アイアンは短いためドライバーよりヘッドスピードは遅くなる
- アイアンは、クラブの重さやインパクト時のロフト角を立てることによって飛距離を伸ばせる
- インパクト時にロフトを立てるほど、球が前に進む力が強くなるため飛距離がアップする
- 左膝が伸びて右膝を斜め下へ押し込むイメージ
- 左腰をインパクト前に切ることによりハンドファーストになる
アイアンの芯を捉える
アイアンで芯を捉えるための練習動画です。
スイング時の軸ブレが芯を外す原因や、上手く芯を捉えるための練習方法を紹介しています。
<動画のポイント>
- アイアンショットで芯がずれる原因は体の軸がブレるため
- 両足を付けるくらいスタンスを狭くして小さいスイングでボールを打つ練習をする
- 両足を付けて打つと軸のブレがなくなる
- あえてスタンスが狭く下半身が踏ん張れない状態を作ることで、自然と安定する意識を体が覚える
- 徐々にスタンス幅を広げて練習し最終的に普段のスタンスで打つ
- 各スタンス5球ずつ20球程度打つ
- ラウンド前でも効果的な練習方法
目線の角度をキープする
目線の角度をキープするための練習動画です。
フィニッシュ時の頭の傾きにより、正しく打てているのかを判断することもできます。
<動画のポイント>
- アイアンで弾道が低かったり左に飛んだりする原因にフィニッシュの姿勢が関係している
- フィニッシュでは、頭を1時の位置程度に傾ける
- アイアンは前傾が低いため、フィニッシュでも前傾角度をキープする
- 左手1本でクラブを握る
- クラブヘッドを飛球線上後方に置く
- 腰の動きだけでクラブヘッドをスライドさせる
- このときの軌道でボールが打てれば目線の角度をキープできる
ヒンジコックの角度を覚えさせる
アイアンで飛距離を伸ばすため、体にヒンジコックの角度を覚えさせる練習動画です。アイアンの飛距離が落ちるのは、自身の角度に原因があります。
<動画のポイント>
- 手で捻じりながら戻す動きはハンドファーストにはならない
- 重要なのは、トップ時での右手のヒンジコックの角度
- ヒンジができていないと右腕が吊り上がった形になってしまう
- 右手を上手く回転させるトレーニングが効果的
飛距離を伸ばすアイアンを選ぶには
練習も重要ですが、自分にマッチしたアイアンを使うことも同じく大切です。ここでは、飛距離が伸びる自分に合ったアイアンの選び方を紹介します。
ヘッドの大きさは自分のレベルに合わせる
ヘッドの大きさは自分のレベルに合わせることが大切です。
アイアンのヘッドは小さいタイプと大きいタイプがあります。
小さいヘッドのアイアンは、上手く打てれば高スピンで飛距離も出ますが、小さい分ミスショットの可能性があるので上級者向けです。
ヘッドが大きいタイプは、ボールに当てやすくミスショットのリスクも軽減できます。自分のアイアンショットの精度にに自信がない人は、大きなヘッドのアイアンを選ぶと良いでしょう。
なお、前章【アイアンの種類は3つ】で紹介した「キャビティバックアイアン」や「中空アイアン」がヘッドの大きいタイプです。
アイアンのシャフトの素材は自分の力量で選ぶ
アイアンのシャフト素材には、カーボンとスチールの2つの種類があります。過去には「男ならスチールだ」といわれた時代もありますが、男女関係なく自分の力量で選ぶことをおすすめします。
スチールは重いですが球のブレが少なく、パワーショットに自信がある若年層のゴルファーにおすすめです。
カーボンは軽さとパワーの伝達性に長けているので、力に自信のない、または年齢による飛距離の低下に悩むゴルファーにおすすめします。
例えば弾道が低いと感じている人のスチールシャフトをカーボンに変えると、悩みが改善するケースがある一方で、逆効果のケースもあるため、試打できるゴルフショップなどで自分に合うシャフトを見つけましょう。
アイアンの選び方については、こちらの記事も参考にしてください。
飛距離を伸ばせるアイアンおすすめ3選
飛距離を伸ばせるアイアンを3つご紹介します。
テーラーメイド M6
テーラーメイド M6は、「貫通型スピードポケット」を採用している飛距離が落ちにくいアイアンです。
<特徴など>
- 芯を外しても飛距離が落ちにくい
- 高弾道、高初速が期待できるアイアンで、飛距離を伸ばしたいゴルファー向き
- フェースを薄くし反発力アップ、ICTで安定性アップを実現している
- ヘッドが大きいのでつかまりやすい
タイトリスト T300
タイトリスト T300は、初級~上級者まで、ゴルファーの幅広いレベルに対応しています。
- 「マックスインパクト テクノロジー」搭載で高い飛距離性能を実現
- CGコントロールにより、ボールの飛びが安定する
- ヘッドが大きめで、ミスヒットへの許容性を求めるゴルファーにもおすすめ
出典:アルペン ゴルフ5
YAMAHA UD+2
YAMAHA UD+2は、「とにかくアイアンで飛距離を伸ばしたい」ゴルファーにおすすめです。
<特徴など>
- 「チップウェイトテクノロジー」を搭載しインパクト時のエネルギーロスを軽減
- 番手ごとのロフト角が通常のアイアンよりも立っている
- 重心点をフェースセンターに近づけ初速アップを実現
- 超低重心、超深重心設計でつかまりやすく、高弾道による飛距離アップが期待できる
- とにかく飛距離が欲しいゴルファーにおすすめ
出典:アルペン ゴルフ5
練習を繰り替えしてアイアンでも飛距離をアップさせよう
アイアンで飛距離を伸ばすには、主にハンドファーストにダウンブローで打つこと、ヘッドスピードを上げることが大切です。
また、クラブヘッドの大きさやシャフトの種類など、自分に合ったアイアンも必要です。この記事で紹介した練習方法やクラブの種類などを参考に、飛距離アップを実現しましょう。
アイアンと同じぐらいドライバーの悩みも解決したい方は必見!ドライバーおすすめ62選!とにかく上手くなりたい方はライザップゴルフのぺージを一度見てみてください!ゴルフ人生が大きく変わるかもしれません!
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この記事を監修したプロゴルファー
樋口 健太郎
1991年10月2日、京都生まれ。父の勧めで小学校低学年から地元のゴルフスクールに通い始める。スポーツ推薦で千葉学芸高校から立命館大学へ進学。7年間体育会ゴルフ部でゴルフの技術とゴルフを通した人格形成を学ぶ。2016年、PGAプロテストに合格し、現在は出場権のある試合に出場し、並行してコースデビューからアスリートゴルファーまで幅広いレベルのゴルファーにレッスンを行なっている。大切にしていることは、まずはゴルフを楽しむこと。レッスンの面では確率やデータ、試合での経験に基づき、効率よくスコアアップのお手伝いをすること。
■使用クラブ
ドライバー テーラーメイドM4
FW キャロウェイ XR
UT AKIRA 21° 18°
アイアン AKIRA KS301
52°58° AKIRA 8シリーズ
パター スコッティキャメロン
使用ボール スリクソン zstarXV
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