【プロ監修】リッキー・ファウラーのドライバースイング動画を解説!

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リッキー・ファウラーの正面からのドライバースイング動画

リッキー・ファウラー選手のドライバースイングを正面から見て初めに気づくのは、上半身の軸を右、左と大きくスライドさせる点です。

ダウンスイングで上半身の軸を右から左に戻すことによってパワーが生まれ、飛ばせるスイングになります。

コツとしては、まずアドレスの時点で上半身を右に傾けておき、上半身の軸をスライドさせながらテークバックしていきます。

テークバック時の下半身にも注目してみましょう。右股関節をうしろに引きながらテークバックすることで下半身が右側に流れるのを抑えています。そうすることでスイングが安定し、ボールも曲がりにくくなります。

そしてダウンスイングは、左足をアドレスの位置に戻すように踏み込んでいます。これも飛ばしのポイントです。左足からダウンスイングを始動させることで上半身と下半身の捻転差が生まれます。この左足からの始動はアマチュアでもマネしやすいので、切り返しで悩んでいる方は試してみてください。

インパクトでは、ダウンスイングで踏み込んでいた左足を伸ばしていることがわかります。そうすることで地面と反発する力が生まれ、腕を一気に加速させることができます。それに加え、これだけ激しく下半身が動いているのに、ファウラー選手の頭はほとんど上下しません。高いミート率を誇るのも納得のスイングですね。

リッキー・ファウラーの後方からのドライバースイング動画

ファウラー選手のスイングを後方から見ると、インサイドアウトの軌道を描いていることがわかります。身長175cmで300ヤード以上飛ばせる要因ですね。

まずテークバックですが、かなりシャットに上げています。最近のドライバーは大慣性モーメント化しヘッドが返りにくいので、ファウラー選手のようにテークバックの時点でシャットフェースにしておくと球を捕まえやすくなります。

トップではグリップの位置が右肩より下にきており、かつレイドオフ(トップでシャフトが目標より左を向く)気味になっています。ファウラー選手らしいトップの形です。右ひじが体から離れないため、トップで手が低い位置に収まります。

そして、ダウンスイングは低い位置からそのままインサイドに下ろしています。上半身の前傾姿勢もしっかりキープしているので、シャフトが立つこともありません。ここで気を付けるのが、両手首の角度を変えないこと。ダウンスイングで手首を返してしまうとダフりやチーピンのミスにつながります。

インパクト時の手の位置に注目してください。腕が体と少し離れていることがわかります。アウトサイドに振りぬいている証拠です。さらにインパクトから腕を加速させてヘッドを返していくので、強烈なドローボールを打つことができます。

リッキー・ファウラーのスローのドライバースイング動画

ドライバースイング時のプレーン、グリップエンド、左手甲、右足を見ていきましょう。

まずファウラー選手のスイングプレーンですが、テークバックとダウンスイングでほぼ同じインサイドのプレーンを通っています。同じプレーンを通すメリットは、スイングの再現性が上がり、ミート率がアップすることです。

次にグリップエンドの軌道ですが、ダウンスイング時にきれいにボールの方向を向いています。右手に力が入っていない状態でインサイドから振り下ろすことで、ファウラー選手のようにグリップエンドがボールを向くようになります。

つづいて左手甲に着目すると、ファウラー選手の左手甲はテークバックからインパクトまでずっと斜め上を指していることがわかります。これは両肘の間隔がキープされているためです。両肘の間隔が広すぎると左手甲は正面を向いたり、反対に狭めすぎると真上を向いてしまうので気を付けましょう。

最後にファウラー選手の右足を見てみます。ダウンスイングではまだ右足の角度がキープされていますが、インパクト直後で右足が一直線に伸びています。後方からのドライバースイングでも解説しましたが、ファウラー選手のようにインパクトで両足を伸ばすことで地面との反発力を生み、ヘッドをさらに加速させることができます。

リッキー・ファウラーのドライバーのシャフトについて

ファウラー選手のドライバーのシャフトは、フジクラがPGAツアー使用率1位を目標に開発した「VENTUS 7-X」です。

フジクラを代表するSpeederよりも強く硬い素材を採用しているため、より安定したボールが打てます。

ファウラー選手は手首を返しすぎて左に曲がるミスショットをしてしまうことがあるので、キックポイントが手元のVENTUSでヘッドを返りにくくしているのでしょう。

もしファウラー選手のようにヘッドスピードが速く、チーピンが怖いという方にはVENTUSがおすすめです。

しかし流行りの大慣性モーメントドライバーとVENTUSを組み合わせると、インパクトでヘッドが返ってこず右にすっぽ抜ける可能性があるので、ヘッドスピードがそこまで速くない場合はSpeederの方がいいでしょう。

リッキー・ファウラーのドライバーの長さについて

ファウラー選手のドライバーは43.5インチのいわゆる「短尺ドライバー」です。市販のスプーンとほぼ同じ長さとなっています。

短尺ドライバーを使うことで飛距離は若干落ちますが、代わりにミート率はアップします。PGAツアーが開催されるコースはラフがかなり深いため、飛距離よりもフェアウェイキープがより重要なのでしょう。

もしアマチュアが短尺ドライバーを使うのなら、シャフトを1つ柔らかくすることをおすすめします。市販のシャフトをインチカットすると少し硬くなってしまうからですね。

ファウラー選手のように飛距離よりも方向性を重視したい方は、短尺ドライバーを使うのも1つの手です。

 

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この記事を監修したプロゴルファー

樋口 健太郎

樋口 健太郎

1991年10月2日、京都生まれ。父の勧めで小学校低学年から地元のゴルフスクールに通い始める。スポーツ推薦で千葉学芸高校から立命館大学へ進学。7年間体育会ゴルフ部でゴルフの技術とゴルフを通した人格形成を学ぶ。2016年、PGAプロテストに合格し、現在は出場権のある試合に出場し、並行してコースデビューからアスリートゴルファーまで幅広いレベルのゴルファーにレッスンを行なっている。大切にしていることは、まずはゴルフを楽しむこと。レッスンの面では確率やデータ、試合での経験に基づき、効率よくスコアアップのお手伝いをすること。

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