【プロ監修】ドライバーの芯に当たらない!意識すべきポイントと芯に当てる練習法
耳に残る軽やかな打音、目標方向に真っすぐ飛んでいく打球。
ドライバーの芯でとらえたショットは、余韻も気持ちいいものです。一方で、芯でとらえる確率が上がらないと、ドライバーの飛距離にもばらつきが出て、スコアメイクも難しくなります。
芯でボールをとらえるショットを打つ確率を上げるためには、どのような打ち方を意識すると良いのでしょうか。この記事では、芯でとらえるために意識すべきポイントと練習法について解説します。
芯に当てたいというよりかは 飛距離を伸ばしたい 方はこちらの記事をご参照ください。
ドライバーの悩みもこれで解決!ドライバーおすすめ62選!
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目次
ドライバーの芯とはエネルギーが最大効率で伝わる点のこと
芯とは、クラブヘッド内部の重心から、フェースに向けて垂直の線を引いて、フェース面と交わった点を指します。
ボールを芯でとらえたとき、スイングで得た力がヘッドからボールへ効率よく伝わります。また、ヘッドの重心に近い位置でインパクトするので、ヘッドのブレも少なくなります。そのため、芯でとらえた打球はよく飛び、曲がらないのです。
芯の位置はどのクラブも必ず中央にあるものではなく、各モデルの重心の場所によって、ごくわずかにヒール側に寄っていたり、トゥ側にあったりします。
中には、不特定多数のゴルファーの傾向を分析して、多くのプロゴルファーが当てているポイントに芯が来るように設計しているモデルも存在します。芯の場所は、それぞれのモデルごとに実際に確認してみましょう。
「芯が広い」ドライバーは高効率で打てる範囲が広い
芯はエネルギー効率を打球に最大限に伝える場所ですが、どのドライバーも芯は1点しかありません。
一般的によく耳にする「芯が広い」という言葉がありますが、ヘッドの芯そのものが大きく広がったわけではなく、芯からは多少外れてボールが当たっても、ヘッドからボールに伝わるエネルギー効率が落ちにくい場所を表しています。このエネルギー効率が落ちにくい面のことを、メーカーでは「高反発エリア」「スイートエリア」などと呼んでいます。
そして一般的に良く言われる「芯が広いクラブ」は、高反発エリアやスイートエリアの広いクラブを指しています。
ゴルフクラブの規定で反発係数の上限が決まっているため、メーカーは反発係数を上限に抑える代わりに、芯から多少外れてボールが当たっても良い打感が得られるような、エネルギー効率の落ちにくい範囲の広いクラブの開発に力を入れています。
芯が広いと言われるドライバー はこちら
芯で打ちやすいドライバーは深重心タイプ
ドライバーには、重心が浅いタイプと重心が深いタイプがあります。重心が浅いモデルは、フェース面と重心との距離が短いのが特徴です。スイートエリアの重心が深いモデルと比べると狭く、エリアから外れた場合にはミスも大きくなります。
その反面、芯の近くに当たった場合には飛距離の性能や操作性が高くなるので、プロや上級者向けのタイプです。
重心が深いモデルは、フェース面と重心との距離が遠いのが特徴です。
一般的に、多少芯を外しても曲がりにくく、ヘッドのブレも少なくて済みます。また重心との距離が遠い分、スイートエリアは広くなります。
スイートエリアの広さによってある程度のミスもカバーしてくれるため、初心者から中級者に向いているタイプです。
ドライバーの芯ではない部分で打つとどうなるか
ドライバーの芯を外して打つと、打球の飛ぶ方向や距離に影響が出ます。また、外した場所によっても出る影響は変わります。
ここでは、ドライバーの芯でない部分で打った際の影響について、その場所ごとに説明していきます。
ドライバーの芯より上側で打った場合
芯よりやや上側で打ったとき、打ち出し角は高くなり、スピンの量は少なくなる傾向にあります。
芯に当たったときのような打球の初速は期待できませんが、高弾道低スピンの打球は、真芯に当たったときよりも飛ぶ可能性が高くなります。
そのため、飛ばすために狙って芯より上側で打つケースも多く、メーカーも低重心のモデルを開発して芯より上側の面積を広げようとしています。ただし打つ場所が上すぎた場合には、フェースの上面に当たってテンプラになってしまう恐れがあります。
ドライバーの芯より下側で打った場合
ドライバーの芯より下側で打った場合には、打ち出し角は低いものの、スピンは余計に多くかかってしまいます。バックスピンがかかると、打球が吹け上がってしまい、飛距離も稼げません。
「吹け上がる」とは、バックスピンによって打球がホップしたような状態になり、頂点付近で勢いをなくして落下してランも稼げない打球を指します。
芯より下側で打っても良い部分はほとんどないため、ドライバーも、芯の下側の面積が少ない低重心のモデルが多く、高重心のモデルは少なくない傾向にあります。
ドライバーの芯よりトゥ側で打った場合
芯よりややトゥ側は、飛距離を伸ばすために理想的なドローボールが出やすい部分です。
ドライバーの芯よりトゥ側で打つと、打ち出しは右に飛んでいきやすくなり、打球にはフック回転がかかるため、芯よりややトゥ側を狙って打つ人も多くいます。ただし、大きくトゥ側に外れて当たると、ミスショットになってしまいます。
ドライバーの芯よりヒール側で打った場合
芯よりヒール側で打つと、打ち出しでは左に飛び、打球にはスライスの回転がかかります。弾道は低いままで飛距離も伸びません。
アウトサイドインの軌道やアップライトのスイングなど、ヒール側に当たってしまう原因はさまざまです。ヒール側に当たったときはデメリットに働く場合がほとんどなので、原因を確かめて改善につとめましょう。
ドライバーは、芯を外した場合でも芯より上側やトゥ側に当たったときにはむしろ良い結果が期待できますが、下側やヒール側に当たったときはデメリットに働くケースが高くなります。初心者や中級者は芯より下側やヒール側で打ってしまいがちですから、芯より上側やトゥ側で打つように意識しましょう。
前述した通り、芯を外しても良い結果が得られることはあります。しかしトップアマやプロゴルファーでも「あえて芯を外す」というのは使う機会の少ない技術になります。ですからまずは、できるだけ高い確率で芯に当てる練習をしてみましょう。
ドライバーが芯を食わない理由はクラブのセット位置にある
ドライバーが芯を食わないとき、セットするボールの位置を見直すと改善しやすくなります。仮にドライバーのソールを地面に付けてフェースの中央にボールがくるようにセットした後、スイングしたとします。
すると、ティアップしている分、クラブが少し浮いた状態でボールに当たりますが、この時クラブが浮く分だけセットした時よりもボールの当たる位置がずれて、芯よりヒール側で打ってしまうのです。従って、ヒール側に当たる場合、セットするボールの位置を確認しましょう。
フェースの中央やトゥ側でボールを当てたいときは、ドライバーを地面に置いた状態ならトゥ寄りにセットするとちょうど良くなります。
トゥ寄りにセットして違和感があるのであれば、フェースを最初から浮かせた状態で構えてセットすると良いでしょう。正しいスイングで打てているのに、ヒール側に当たる原因がスイングにあると考えてしまうと、泥沼にはまるため気をつけましょう。
一度 アドレスを見直して みましょう。
ドライバーの芯で打つために意識すべきポイント
セットするボールの位置を確認しても芯に当たらない場合、別の原因を探りましょう。
ここでは、体の動きやイメージなど、ドライバーの芯に当てるために意識するポイントを紹介していきます。当てはまるポイントを見つけて、芯に当てる確率を上げていきましょう。
ドライバーをボールに当てる方法
ドライバーの力を効率よくボールに伝えるためには、ボールを打ち抜くイメージが必要です。アドレスの状態で、ボールの横に釘が刺さっている状態をイメージし、その釘を打ち抜いていく意識を持つと、力が効率よくボールに伝わります。
このイメージトレーニングは振り遅れに悩む人にも効果的です。なぜなら、振り遅れる人は、振り遅れないよう速く体を回そうとして、余計に振り遅れを招く傾向があるからです。そこで、打ち抜くイメージを持つと、ヘッドが前方に出る動作が身に付くのです。
また、インパクトでは、当てるイメージよりも真っすぐ押し出すイメージを持つと力が伝わります。
実際のインパクトは、ボールの一点のみですが、ボールの手前15センチからインパクト後15センチまでを筒状のイメージを持って振りぬくと、押し出すイメージも身に付くでしょう。
女性や非力な人であれば、あえてトゥ側に構えるとドロー回転もかかり、飛距離のアップにつながる可能性があるので、試してみる価値があります。
ドライバーのスイングの仕方
実は多くのアマチュアゴルファーが、スイングで腕や手を使いすぎています。腕や手だけを使うと再現性の低いスイングになってしまいます。
体の中でも腕や手はある程度自由に動く反面、毎回一定の動きを同じように続けることが難しい部分です。そのため腕や手を使ったスイングはブレが生じやすくなり、芯に当たる確率も低くなります。
フェースの中心部分に効率よく当てるためには、腕を使いすぎずに、全身でスイングをする意識が大切です。
体の回転を使って振ると、クラブヘッドが常に体の正面にある状態を維持できるので、体とクラブヘッドの間も一定の距離を保てます。
遠くに飛ばす意識が強すぎて力が入ったり速くスイングしようとしたりすると、どうしても手の力に頼りたくなります。ゆったりとしたスイングを心がければ、おのずと体全体を正しく使ったインパクトが可能になるでしょう。
プロゴルファーのスイング を参考にしてみましょう。
ドライバーの右ひじの位置
インパクトで確実にボールをとらえるためには、正しいアドレスが不可欠です。
アドレスの際に注意するポイントは右ひじです。右ひじが伸びた状態でアドレスすると、右肩が前に出た姿勢ができてしまいます。右肩が前に出たアドレスでは、インパクトの段階で右肩と右ひざが前に出やすくなります。その結果、体も開いてアウトサイドインの軌道になり、クラブが外側から出てきてヒールに当たってしまうのです。
そこで、右脇を締めて右ひじを伸ばさないよう意識すると、スイングをコントロールしている感覚を得られるようになります。脇を締めると、ダウンスイングでクラブが立った状態で入ってきて、フォローも長く取れます。また、クラブも体の近くを通るので、再現性の高いスイングが手に入るのです。
ドライバーの芯で打つための練習法
ドライバーの芯で打つためには、効果的な練習が必要です。ここからは芯で打つために効果的な練習法をいくつか紹介します。紹介する動画も確認しながら、芯で打てる確率を上げていきましょう。
ドライバーの芯で打つためにショット確認シールを使う
ドライバーで打ったとき、打点の位置を確認したい場合はショット確認シールを使うと便利です。
ショット確認シールは、ドライバーに貼って実際にボールを打ち、当たった場所などを確認してショットの分析ができます。芯で打つ確率を上げるためには、スイングの際にヘッドがどこにあるか意識することが大切です。そして、繰り返し行っていくうちに、打感でどの部分に当たったのか分かるようにもなります。
確認シールを張ったうえで、芯に当てることを目指してスイングをしてみてください。
そのうえで自分のスイングはヘッドのどの部分に当たりやすいのかを認識しそれに対する対策を行うことが重要です。
ドライバーの芯で打つためにアドレスを調節する
ドライバーの芯で打つためには、アドレスの確認が重要です。動画では、ボールの位置を調節してミート率を上げる方法を紹介しています。
開発の進化により、ドライバーは以前に比べて芯の位置が低く設定されるようになりました。この特性を活かし、高弾道低スピンの打球を狙うあまりに、芯のやや上の部分に当てようとティを高くしすぎると上下の打点がブレやすくなるので注意が必要です。
ドライバーのヘッドを置いた状態でフェースの中央にボールが来るように構えても、高いティのボールを打つためにドライバーを浮かせると、ヘッドはヒール側に当たってしまいます。
芯で打つには、ティはヘッドを置いたときにボールが半分見えるくらいの高さにとどめておきましょう。また多くのゴルファーは、ティの高さに対してクラブが正しい位置に来ていません。構えてヘッドが地面に付いたとき、トゥ側にボールがあるよう心がけると、打つときにちょうど芯に当たる状態になります。
ドライバーの芯で打つために、ティーアップの高さと球の位置を変える
ドライバーの芯で打つための練習として、ティの高さを変える方法も効果的です。
フェースの上部によくボールが当たる場合に、ティを高くして練習してみましょう。高いティを直接打たずにボールを打てるよう意識するうちに、ダウンブローで打つ癖が徐々に改善します。フェースの下部によく当たる場合は、地面のボールをドライバーで打つ練習法「直ドラ」で、アッパースイングを修正しましょう。
球の位置を調整する方法も有効です。フェースの上部に当たりがちなら、少し左側にボール位置を変えると、最下点を過ぎてからの距離が長くなるため、芯に当たりやすくなります。
また、動画ではティの高さによる打球の違いを紹介しています。
ティを高くした場合、つま先上がりと同じ状態になり、フック系の打球が出やすくなります。ティが低い時のイメージは、つま先下がりです。トップやスライスが出やすくなり、弾道も低くなりがちですが、左への打球は出にくくなります。
右や左に打ちたくない場合など、ティの高さを調節して打つと良い場合もあります。ティの高さを変える練習を行い、色々な高さで打てるようになったら実践してみましょう。
ドライバーの芯で打つためにゆっくり振る
ドライバーの芯で打つためには、スイングの形やリズム・バランスを良くする必要があります。
動画では、ゆっくり振る練習を紹介しています。通常と同じ大きさのスイングで、できるだけゆっくり振る練習からスタートします。飛距離を50ヤード程度に抑え、クラブヘッドの位置や体の動きを意識しながら行うと良いでしょう。
次に、100ヤードから150ヤード程度の飛距離で、スイングの形やリズム、テンポを意識しながら、半分ほどのスイングスピードで振ります。
続いて7割程度のスピードで振る練習です。
飛距離は150ヤードから200ヤード以下で、極力大きなスイングを心がけましょう。動画では、7割程度のスイング練習を一番多く練習するよう勧めています。最後にフルスイングで打ちますが、その際にも力を抜いてゆっくり振るイメージが大切です。
また体幹でスイングする感覚をつかむには、重いものを持って振る練習も効果があります。小手先で振っていると体力が持たないため、自然に体を回転させて打つイメージができあがるでしょう。
ドライバーの芯で打つために9番アイアンで打つ
上体の捻転を使ったスイングを行えば、ドライバーの芯でボールを打つ確率も上がります。
動画では9番アイアンを使用して行う練習を紹介しています。
ドライバーで打つ場合、ボールは左足側にあるためにスイング軸が左にブレてしまいがちです。一方、9番アイアンは体の正面にボールを置いて打つので、中心軸が変わらず捻転もしやすくなります。練習で9番アイアンを極めて、同じ感覚でドライバーが打てると、芯で打つための理想的なスイングが手に入りやすくなります。
9番アイアンは多くの人にとって比較的扱いやすいクラブで、ドライバーと比較するとプレッシャーもあまり感じないでしょう。このように、9番アイアンはスイングの基礎を固めるために最適なクラブといえます。
ドライバーの芯で打つためにスプリットハンドで構える
右手の使い方やフェースターンを身に付けると、ドライバーの芯で打てる確率も上がります。
動画で紹介している「スプリットハンドドリル」は、ボールを力強くつかまえて飛ばすために役立つ練習法です。
体全体を使ってスイングするためには、右脇を締めて右ひじを一定に動かします。
この一連の動作が身につく方法は、左手はいつも通り握り、右手は離して持って素振りをするだけです。右手の位置は、グリップとシャフトの境目あたりが良いでしょう。この練習法を実践すると、右ひじをうまく動かせるようになり、右手の正しいスピード感が身に付きます。
もし振り遅れて右に飛んでいく人やトップの位置が分からない人は、右手をうまく使えていない可能性があります。
ドライバーの芯で打つために左手打ちで練習する
片手で打つ練習はクラブを振る際の持ち方や動き方が身に付くため、プロゴルファーもよく行っている練習法です。
動画では、左手と右手それぞれで片手打ちをした際の動かし方や注意点を紹介しています。片手打ちをする際は、腕力に頼らないように
手と体の同調を意識しましょう。
ドライバーの芯で打つには、スイング軌道の安定性が高まる左手打ちの練習が効果的です。
実際に打ってみると、左手は方向性を担い、右手で距離を出していることが分かります。ですから、インパクトからフォローまでの間にひじを引かないよう心がけ、脇を締めて体全体を回転させるイメージで打ちます。
すると腕の力を使わず、ダウンスイングの遠心力で振る感覚が覚えられ、体と腕が連動したスイングと、安定した軌道が手に入るでしょう。
ドライバーの芯に当てて、安定した飛距離を手に入れよう!
ヘッドスピードがどれだけ速くても、パワーがどれだけあっても、芯に当たらなければ飛距離は伸びません。
飛距離を伸ばすためには、芯を食う確率を上げましょう。芯に当たれば、飛距離だけでなく方向性も安定し、スコアアップにも役立ちます。アドレスの確認やスイングの際のイメージなど、ここで紹介したポイントや練習法を参考にして、ドライバーを安定して飛ばしていきましょう。
芯に当たらない初心者の方でもカンタンに芯に当てることができるドライバーだと思います!とにかく上手くなりたい方はライザップゴルフのぺージを一度見てみてください!ゴルフ人生が大きく変わるかもしれません!
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この記事を監修したプロゴルファー
樋口 健太郎
1991年10月2日、京都に生まれ。父の勧めで小学校低学年から地元のゴルフスクールに通い始める。スポーツ推薦で千葉学芸高校から立命館大学へ進学。7年間体育会ゴルフ部でゴルフの技術とゴルフを通した人格形成を学ぶ。2016年、PGAプロテストに合格し、現在は出場権のある試合に出場し、並行してコースデビューからアスリートゴルファーまで幅広いレベルのゴルファーにレッスンを行なっている。大切にしていることは、まずはゴルフを楽しむこと。レッスンの面では確率やデータ、試合での経験に基づき、効率よくスコアアップのお手伝いをすること。
■使用クラブ
ドライバー テーラーメイドM4
FW キャロウェイ XR
UT AKIRA 21° 18°
アイアン AKIRA KS301
52°58° AKIRA 8シリーズ
パター スコッティキャメロン
使用ボール スリクソン zstarXV
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