【プロ監修】ドライバーの飛距離アップ!今より20ヤード伸ばす方法!飛ばない人必見
ドライバーで放った会心のショット。打球がフェアウェイの真ん中を弾み、気分良くホールを回れるかと思った矢先、次のプレイヤーがそのボールを軽々と超えるショットを放って意味もなく落ち込んでしまう。
このような経験を持っている人は多いのではないでしょうか。飛距離がゴルフのスコアに必ずしも直結しない、と自身に言い聞かせていても、
やはり飛距離がアップできるのであれば実践してみたいと思うでしょう。ここから、ドライバーの飛距離を伸ばす方法について紹介していきます。ぜひ実践して、飛距離のアップにつなげていきましょう。
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目次
- ドライバーショットの特徴
- ドライバーの飛距離にはこの3つが欠かせない
- ドライバーの飛距離が伸びないNG動作とは
- ドライバーのスイングを再チェック
- ドライバーで上手に飛ばすコツは?
- ドライバーの飛距離を伸ばすための練習方法
- ドライバーのドローボールの打ち方
- ドライバーの正しいフォームとスイングを身に着ける
- ドライバーをインサイドインで打てるようにクセづける
- ドライバーの正しいインパクトを覚える
- ドライバーの軌道を安定させる素振り
- ドライバーの腰の使い方をマスターする
- ドライバーの体重移動をマスターする
- ドライバーはステップ打ちで体重移動を体で覚える
- ドライバーのヘッドスピードを上げるその1
- ドライバーのヘッドスピードを上げるその2
- ドライバーの入射角を安定させる
- ドライバーのミート率を上げるために正しいインパクトと体の位置を覚える
- ドライバーのボール初速を上げるシャットフェースの練習法
- ドライバーのミート率が上がるオンプレーンスイング
- ドライバーのスライスを解消する
- ドライバーとボールも見直そう
- 力任せにならずにドライバーの飛距離を伸ばそう!
ドライバーショットの特徴
ドライバーショットを苦手としている人は一定数存在します。しかし、ドライバーショットの特徴をつかむことによって、苦手を克服することも可能です。ここから、ドライバーショットの特徴について紹介していきます。
ドライバーは平均200~230ヤード飛ぶ!
ドライバーでは、実際にどのくらいの飛距離が出るのでしょうか。あるアンケート結果によると、ドライバーの平均飛距離は200~230ヤードという回答が全体の4割を超えています。
女性では150~180ヤードという回答が最も多く、全体の4割を占めています。この結果を見ると、男性でも250ヤード飛ばすことができれば飛距離は平均以上といえるでしょう。
ドライバーとアイアンとは打ち方が違う
ドライバーは他のクラブとは違い、特殊なクラブであることを認識する必要があります。
アイアンはドライバーと比べてクラブが短いため、必然的にボールと体の距離が近くなります。従ってスイング軌道やテークバックも、アイアンの番手に合わせて角度が変わります。
ドライバーも、番手やシャフトの長さによって軌道が変わる点はアイアンや他のクラブと同じです。それをふまえると、ドライバーはアイアンよりもシャフトが長いため、アイアンと同じ構えでの打ち方は誤りです。スイング軌道から外れてしまい、スライスなどのミスショットにつながります。
ドライバーではフック・スライスをやってしまいがち
ドライバーは、最も飛距離の出るクラブとして使用されます。よく飛ぶ半面、フックやスライスなどのミスをした場合には曲がり幅も大きくなり、アウトオブバウンズを引き起こす危険性の高いクラブでもあるので要注意です。
初心者から中級者に多いスライスは、プレイヤーによってさまざまな原因が考えられます。クラブが長い分、イメージよりもヘッドが遅れて出ていることに対応できないなど、アイアンと違ったドライバー独自の原因が考えられます。
また、初心者から上達するに従って、フックも起きやすくなるので注意が必要です。フェースが閉じた状態でインパクトをしてしまうなどの原因により、右打ちの人であれば左方向に大きく曲がってしまうので、飛距離が無駄になってしまいます。
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ドライバーはティアップから打つ
ドライバーは、ティアップして打つクラブです。ティアップすることによって、地面から少し浮いた状態のボールを打つことになります。
そしてアイアンが狙った場所に打つことを目的としているのに対して、ドライバーは飛距離を出すことに重きを置いているので、ヘッドスピードに比例して飛距離も上がります。そのためシャフトも長く、ヘッドも大きく作られています。
その分、細かいコントロールが要求される場面では向きません。ただし、ティーグランドの平らな場所から打てるうえ、ティアップする亊によりダブりやトップのリスクが減るため、ドライバーを正しく理解し、正しい打ち方をマスターできれば、最も難易度の低いクラブだとも言えます。
ドライバーの飛距離にはこの3つが欠かせない
ドライバーの飛距離を上げるためには、具体的にどのようなことに注意したら良いのでしょうか。ここでは、飛距離を上げるために欠かせない3つのポイントを紹介していきます。
ドライバーのボール初速とミート率
飛距離に欠かせない要素の一つはボール初速です。
ボール初速とは、打った直後にボールが飛び出していく際の速度のことをいいます。ボール初速を上げるためには、ヘッドスピードは欠かせない要素ですが、ヘッドスピードが上がれば必ずボール初速が上がるとは限りません。
どれだけヘッドスピードが速くても、インパクトの際に芯を外してしまうと、ボール初速も上がらなくなってしまいます。
飛距離を出すために必要なもう一つの要素として、ミート率の存在があります。ミート率は、ボールの速度をヘッドスピードで割った値です。ミート率が高くなればなるほど、ボールにエネルギーを効率よく伝えていることを示しています。
どのクラブでも芯で捉えられれば、エネルギーを効率よくボールに伝えることができ、ボール初速を上げることもできます。
また、長いクラブになるほどコントロールが難しくなり、ミート率は低くなる傾向があります。長いクラブが苦手な人は、短くても重いクラブを試してみるのも良いでしょう。短い分ミート率が上がるうえに、クラブの重さによって、ボールにより大きなエネルギーを伝えることができるようになります。
それぞれのスタイルに合ったクラブを選ぶことで、スイングのエネルギーを高めてミート率を上げることができれば、飛距離のアップにもつながります。
ドライバーの適正な打ち出し角
ドライバーの飛距離を上げるためには、適正な打ち出し角でショットを打つことも大切です。
打ち出し角とは、インパクトの後にボールが飛んでいく角度のこと。クラブのロフトの角度によって大きく左右されますが、重心や打点の位置が変わったりティアップを高くしたりすることでも変化する数字です。
そして、飛距離を上げるための適正な打ち出し角は、12度から18度とされています。14~15度あたりの打ち出し角が維持できていれば、理想的な数字に近いと考えて良いでしょう。
打ち出し角の理想値を考えるうえで、スピン量も大切な要素です。
スピン量が多い場合、そのスピンによってボールが高く上がっていきます。一般的には適正といわれる打ち出し角の範囲でも、高めの打ち出し角で打ったボールのスピン量が高いと、ボールも高く上がってしまい、飛距離も出なくなってしまいます。
また、スピン量が少ない場合には、打ち出し角が適正範囲に収まっていたとしても、球が伸びずにドロップ気味になり飛距離をロスしてしまいます。
ドライバーのスイングスピード
ドライバーの飛距離には、スイングスピードも大きく関係します。
ショットでドライバーのヘッドがボールに当たる際に、スピードが上がるほどボールに力が加わりやすくなります。
また、ヘッド部分のスイングスピードを指すヘッドスピードの平均値は、一般男性のアマチュアゴルファーの場合、38m/s~43m/s程度。ドライバーを使用した場合、平均的なヘッドスピードで打ったショットの飛距離は200~230ヤード。アマチュア女性の場合は、ヘッドスピードが33m/sの場合には150ヤード前後の飛距離が出るので、その値を参考にすると良いでしょう。
ヘッドスピードは、市販の測定器や練習場、ゴルフショップの試打コーナーなどで測定できます。自分のヘッドスピードを知っておけば、平均値との差や飛距離を上げるための方法などを確認できます。
ヘッドスピードは、筋力や体の使い方だけでなく、ゴルフクラブのシャフトの違いによっても変化します。硬さや素材の選び方しだいで変わるため、自分に適したシャフトを実際に試打をして比較してみると良いでしょう。
また最近のクラブでは、シャフトとヘッドを組み替えられるものもあるので、試してみるのも良いでしょう。
ドライバーの飛距離が伸びないNG動作とは
飛距離が思うように伸びない場合、肝心な部分が動いていなかったり余計な動きが加わっていることが原因の場合も考えられます。ここでは、飛距離が伸びないNG動作について解説します。自分の悪い癖をしっかりと確認して、飛距離の向上に役立てていきましょう。
ドライバーを打つ時のアドレスが正しくない
飛距離を伸ばすために、スイングや体の使い方についてチェックする人は多いでしょう。しかしアドレスについてはどうでしょうか。
飛距離を伸ばすための要素は他にもありますが、最も重要で、かつロングショットの大前提となるポイントが、正しいアドレスをマスターすることです。アドレスが正しくなければ正確なボディターンや適切なリストの使い方ができず、飛距離を伸ばせないどころか、ミスショットにもつながります。
飛距離が伸びない時は、何よりターゲットに対してスクエアに構え、正しいアドレスで打てるようにすること、また、ボールの位置を正しくセッティングする事もとても大切です。
ドライバーのスイングが手打ちになっている
手打ちとは、体の回転と手の動きが連動していないスイングをいいます。腕だけで力任せにスイングしているケースや、インパクトの際に手先で合わせにいってしまうケースなどがあります。
いずれの場合も手の力だけでボールを飛ばそうとするため、体の回転や体重移動によって得られる力をボールに伝えられず、飛距離が出にくくなってしまいます。
また、手先では安定した操作が難しくなるので打点も安定しなくなり、スライスやひっかけなどのミスも出やすくなります。
飛ばそうと力んだり、必要以上にミスをしたくないと意識しすぎると、無意識に手先に頼ってしまいます。そこで手打ちになってしまうと捻転や体重移動が不足し、かえって飛距離は伸びず、ミスも起きやすくなるという悪循環が生じてしまうのです。
ドライバーのスイングは抜群なのに、リストを上手に使えていない
ドライバーを飛ばすためには、リストを上手に使うことも大切です。
体の回転がしっかりできていても、リストが連動して使えていないとボールに力がうまく伝わりません。
アプローチショットなど、飛距離よりも確実性を求める場合にはリストが重視されることはありませんが、ヘッドスピードを上げて飛距離を伸ばすためには、リストを上手に使うことが重要です。インパクト後も左手が上に残ったままの場合は、リストがうまく使えていない可能性があります。その場合、リストを返して打つスイングを覚えれば飛距離に反映させることもできるでしょう。
ドライバーで打つ際に体をしっかり捻転できていない
ドライバーで飛距離を伸ばすために大切なのは、体をしっかりと捻転させることです。
捻転の際に起きる「ねじれ」によって力がチャージされ、切り返す際にその力を開放することによってボールに力を加わります。捻転ができない原因は、スイングが手打ちになっていたり、オーバースイング気味になっていたりする場合があります。
また体の軸がずれて流れてしまったり、突っ込んでしまう場合も捻転がうまくできなくなります。自分がしっかりと体の捻転を行えているのかどうか、確認をしておくことが大切です。
ドライバーのスイングが力みすぎたり、緩みすぎたりする
スイングの緩みすぎや力みすぎも、飛距離が伸びないNG動作です。
スイングの緩みによって起きるオーバースイングは、必要以上に振ってしまうために余分な動作が増え、振り遅れやミスが多くなるデメリットを引き起こします。膝や肘、リストなどが緩んで動いてしまうことがオーバースイングの主な原因のため、緩みをなくすことを心がけましょう。しかし、緩みをなくそうと力んでしまっては本末転倒です。
練習場では良いショットが打てるのに、コースに出るとミスばかり出る場合には、力みすぎが原因の可能性があります。力みすぎると筋肉が収縮してしまい、体がスムーズに動かなくなってしまうからです。インパクトの瞬間に力んでしまう場合も緩んでしまう場合も、両方とも飛距離が伸びない原因です。緩まず力まずしまりのあるスイングを心がけましょう。
そのため、練習場でのスイングとコースでのスイングのギャップを埋めるために、
・スイングリズムを決める
・常に何パーセントの力で振るのか意識する
などの工夫が必要です。
ドライバーのスイング軌道がアップライトになっている
スイングの軌道も、飛距離を伸ばすうえで大切なポイントです。
スイングの軌道には、アップライト(縦振り)とフラット(横振り)があります。アップライトなスイングは、体重移動によってボールを飛ばし、フラットなスイングは体の回転に加えて、遠心力も利用してボールを飛ばします。近年活躍中の飛距離の出るプロの中には、フラットなスイングを採用するプレイヤーが増えています。
アップライトなスイングは、目標に向けて真っすぐに打ちやすく、タイミングが取りやすいなどのメリットがあります。しっかりと打てば飛距離も出やすくなりますが、体重移動を使って打つためにブレが生じ、飛距離にばらつきが出てしまう危険性もあります。またトップが高くなることからスライスしやすくなります。そのため、スライスしやすいプレイヤーはフラットなスイング軌道への変更も考えた方が良いでしょう。
体の回転と遠心力を使うフラットなスイングは、アップライトなスイングと比較して体重移動がない分動作も安定します。スイングがコンパクトになるのでテンプラなどのミスは少なくなりますが、飛距離をだすにはしっかりとした体の捻転が必要になります。
ドライバーのスイングを再チェック
飛距離を伸ばすためには正しいスイングが大切です。
正しいスイングを身につけるためにお手本を再確認したうえで、自分のスイングのチェックをしていきましょう。ここでは、プロゴルファーのスイング動画も参考にしながらスイングの再チェックを行います。
プロゴルファーのドライバーのスイング、アマとは何が違う?
動画の女子プロゴルファーと男子プロゴルファーのスイングは、大変美しいものです。それでは、アマチュアゴルファーのスイングとは具体的にどう違うのでしょうか。
まず、アドレスから違いが現れます。下半身の姿勢が安定しているうえに、体重の配分もバランスが良いため、見た目に力み感もなく体重移動もしやすい体勢が整っています。アマチュアは、構えた際に重心がバラバラになっていることが多く、ショットの安定性を欠く原因となります。
次に、テークバックもプロとアマチュアで差の出るポイントです。
プロはスイングの際に肩から動かすため、ヘッドが低く長く移動します。アマチュアの場合は腕から始動しがちで、クラブヘッドがすぐに上がってしまうケースが目立ちます。腕に頼ってしまうと、飛距離も出ないうえにクラブヘッドの軌道もバラバラになってしまうのです。
飛距離を出すためには、プロのように遠心力と上半身の捻転を利用して打つ動作を身につけることが大切です。スイングはあくまで体中心で行い、左肩の後ろあたりを支点にして回転軸を意識しながら打つよう心がけると、プロのように飛んで曲がらないショットを打つことができるでしょう。
加えてフォロースルーが大きく、フィニッシュが綺麗に決まっているのもプロの特徴といえるでしょう。体力以上のスイングスピードを求めずに、軸がぶれないフォームで打つことが求められます。
ドライバーのスイング軌道がフラットで、アッパーブローで打てているか
ドライバーは、アッパーブローで打つことによってクラブの特性を生かし、飛距離を伸ばすことができます。
その反面、他のクラブと打ち方が違うことを意識しすぎてしまうケースもあり、注意が必要です。たとえば、アドレスの際にアイアンで打つときよりも左寄りにボールを置くことから、手先ですくい上げるように打ってしまうケースがあります。いくら下から上に打っていても、その打ち方では飛距離を伸ばすことができません。
最も長いクラブのドライバーのスイング軌道は、フラットになるのが自然です。フラットな軌道を作るためには、テークバックから意識する必要があります。テークバックでアップライトな軌道を描いてしまうと、スイング軌道がフラットにならず、ミスショットの確率も増してしまいます。
しっかりとボールをとらえて飛距離を伸ばすためには、アッパーブローに打つことに加えて、フラットなスイング軌道を作り出せているかのチェックが大切です。
ドライバーのティアップを意識してインパクトできているか
ドライバーをティアップして打つ理由は、ボールをできるだけ遠くに飛ばすためです。ティアップのメリットは、ボールの打ち出しを高くできることと、ボールのスピン量を抑えられること。
インパクトの地点が軌道の最下点もしくはその直後になるようにスイングできれば、ロフト角が生きて高い打ち出し角のボールを打てるようになり、スピン量も抑えられてボールは飛距離の出る理想的な放物線を描くことができます。
ドライバーのスイングでインサイドインができているか
スイングの力をそのままボールに伝えるためには、インサイドインの軌道を身につける必要があります。インサイドインとは、ボールに対して、体に近い方からクラブヘッドが入ってインパクトを迎え、インパクトの後は体に近い方向にクラブヘッドが通る軌道で打つことを言います。
インサイドインで打つことができれば、フックやスライスを生む左右方向の回転が起きにくく、ミート率を上げることもできて飛距離の向上にもつながります。
軌道がアウトサイドインやインサイドアウトになってしまうと、ミスも多くなるうえ、スイングの力を十分にボールに伝えられなくなります。
初心者に多いアウトサイドインは、スイングの際に上体が開いてしまっていたり腕などに力が入りすぎたりすると起こりがちです。
体に遠い方からクラブヘッドが入ってインパクトを迎え、インパクト後は体に近い方向を通るため、ボールを外側から内側にこするようなインパクトとなり、横回転がかかってスライスしてしまいます。上体だけで打っていないか、体重移動がしっかりとできているかを確認することで、アウトサイドインの軌道になっていないかチェックしてみましょう。
インサイドアウトは、体に近い方向からクラブヘッドが入って、インパクト後は体から遠い方向へ通ります。軸が傾いている場合や、肩を回しすぎるために起きるもので、フック回転がかかって大きく打球が曲がる原因となります。
インサイドアウトが酷い場合にはシャンクして大きく右方向に打ち出してしまうケースもあるため、改善が必要です。
ドライバーのスイングを自分でチェックする方法
自分のスイングがどうなっているのかは、自分では分かりづらいものです。
鏡の前で振ってみたり、仲間にチェックしてもらったりしても、思うような結果が出ないケースもあるでしょう。
そんな時は、スマートフォンと三脚を用いて自分自身のスイングをチェックする方法を紹介します。撮影の位置は正面からと、後方からがあると良いでしょう。
正面からの場合は、自分がカメラの中心に来て、体が全て映るだけ距離をとって撮影します。アドレスの際に軸やボールの位置が正しいか、スイングの際に軸が保たれているか、重心が左右にぶれていないか、タメがしっかりと作られているかなどのチェックを行うことができます。
後方からの場合は、打席からボールを打つ方向に合わせてセットすることが大切です。方向がずれてしまうとチェックに支障が出てしまうので、しっかりと合わせるようにしましょう。
アドレスの方向や姿勢、スイング中の前後へのぶれ、バックスイングやクラブフェースの向き、頭の位置などのチェックを行います。また、スイングチェックはアプリを使うことも可能です。スイング分析アプリを利用できれば、より効率よくチェックすることができるでしょう。
ドライバーで上手に飛ばすコツは?
ドライバーで上手に飛ばすためには、いくつかのコツがあります。スイングの方法や姿勢、ヘッドスピードから気持ちの問題まで、飛距離を伸ばすために行うべき取り組みをここで紹介していきます。
インパクトからフォローを意識してドライバーをスイングする
スイングの際に、インパクトまでの間に頭が動かないようにすることは大切です。頭の位置が動かないと打点が安定し、ダフリやトップなどのミスが起きにくくなります。また、ぶれない軸を作りやすくなって体の回転をうまく利用できるようになります。
それによって、ヘッドスピードも上がるために飛距離をアップさせることもできるのです。さらに、スイングが美しくなって格好良く見えるというメリットもあります。
インパクトの後は、フォロースルーを意識することも大切です。ダウンスイングからフォロースルーまでの形が正しくできていれば、インパクトも正しくできたことが分かります。正面からでは、右打ちの場合、フォロースルーでは右手が左手の上にある状態でまっすぐ伸びていることや、体重が左足のかかとに乗りきっていることをチェックしましょう。
また、クラブが胸の正面にあることと、目標方向に頭が倒れていないかも確認します。綺麗で大きなフォロースルーができれば、スイング自体も美しく見せることができるでしょう。
無駄な緊張感を無くす
飛距離を出したいとき、上半身に力を入れてしまうのは逆効果です。動かさなければいけない肝心な部分が収縮して動かなくなったり、スイング軌道にぶれが生じたりして、かえって飛距離が出ないうえにミスも多くなります。
そこで、飛ばしたいと思う場面では、上半身の筋肉をほぐすルーティーンを作って緊張感を和らげるようにすると良いでしょう。ヘッドを浮かせてリストをぶらぶらとさせてみたり、アドレスの際に肩を数回上下に動かしてみたりして、自分に合ったルーティーンを探してみましょう。
また、遠心力で飛ばすことを意識するあまり、グリップをぎりぎりまで長く持ってスイングしてしまうやり方もおすすめできません。
グリップが安定しないとヘッドの軌道も不安定になりやすく、フィニッシュもしっかりと取ることができなくなるためです。思い切って指2本分ほど短く持ち、7割の力でスイングするイメージで打つとちょうどいい場合もあるので、力んでうまくいかないことの多い人は試してみましょう。
球位置、目線に注意
飛ばしたいときには、ボールの位置は少し左寄りにして、ティを少し高くすると良いでしょう。ボールの位置は、通常のドライバーショットであれば打ち出す側の足のかかと前あたりに置くと安定しますが、飛ばしたいときはつま先前あたりに置くようにします。
ティの高さは通常よりも1センチほど高めにしておきましょう。そして、大切なのは、その状態でいつも通りにスイングすることです。
そうすれば、ヘッドがアッパーになった状態でインパクトし、ボールが高く上がって滞空時間の長いショットを打つことができます。しかし、いつもと違うティの高さやボールの位置、高い弾道などを意識してしまうと、体が傾いてしまってスイングが崩れてしまいます。
また、目線は少しだけ高くして、高い弾道のショットを打つイメージを作りましょう。
目線と一緒に上体が起き上がることがないように首だけを回して、上体の傾きをしっかりと保つことが大切です。
そしてインパクトの瞬間までボールをよく見て、フォロースルーを低く取ることができれば、早く目線が上がって上体が起き上がってしまう心配もなくなります。
ボールに対してドライバーで正しく打つ
リンク先の動画のように、手先で打ったり上体に力を入れすぎたりせず体全体で打つことにより、ボールに対して正しく力を伝えられるようになります。
また、飛ばすためにはドローボールの回転を意識してスイングすることも有効です。ドローボールとは、右打席であれば、やや右寄りにボールを打ち出して、真ん中に向けて左に曲がっていく打球のことをいい、打球には左向きのドロー回転がかかります。左に曲がっていくといっても、ただ左に曲がるフックや、右に打ち出しても極端に左に曲がっていってしまうチーピンとは違い、ドローボールは打球の軌道を意識して打つものです。
ショットの際に基本となるスイング軌道はインサイドインですが、ドローボールを打つ場合にはインサイドアウトの軌道を意識して作らなくてはいけません。そして、フェースの向きは軌道に対してやや閉じた状態でインパクトすることが必要です。インサイドアウトのスイング軌道で、フェースが軌道に対して閉じ気味の状態でインパクトすれば、必然的に右寄りに打ち出され、打球にはドロー回転がかかって、綺麗なドローボールを打つことができます。
ドライバーはアッパーブローで打つ
ドライバーを飛ばすためには、高い打球を打たなければなりません。最も飛距離が出るために理想の打ち出し角とされている15度前後の角度で打ち出すためには、アッパーブローで打つことが必要です。アッパーブローは、スイング軌道の最下点を過ぎた直後にインパクトすることによってできるものです。アッパーブローに打つことができれば、打球のスピン量も飛距離を伸ばすうえで適した値を得られます。
アッパーブローで打つためには、右打ちの場合、ボールをやや左寄りに置いてティの高さも高めにする必要がありますが、この際に最下点でインパクトするアイアンショットの意識が高いと、左寄りのボールに当てにいって上体が突っ込んでしまうケースも考えられます。そこで、軌道の最下点にボールがあるイメージを作って、そのボールを普通に打つよう心がければ、ミスショットを減らすことができるでしょう。
ドライバーのヘッドスピードを上げる
飛距離を伸ばすためには、ヘッドスピードを上げることも欠かせません。ヘッドスピードを上げるためにまず必要なのは、リストのタメを作ることです。
リストの角度をダウンスイングまでしっかりとキープし、インパクトを迎えた瞬間に開放することで、ヘッドが効率よく走ってヘッドスピードも上がります。リストのタメと解放がうまくできている人は、軽く振っているように見えてもヘッドスピードは速く、飛距離も稼ぐことができるのです。
自然にタメを作るにはグリップを強く握りすぎず、先端の重りであるヘッドがトップからダウンスイングにかけて遅れてくるイメージを持つことが大切です。逆に、飛ばそうと思うあまり力んでしまいグリップを強く握ってしまうと、ヘッドが早く返ってしまい、曲がりの原因になります。
ヘッドスピードを上げるためには、スイングスピード自体も上げる必要があります。筋力トレーニングも効果的ですが、それに頼らなくてもヘッドスピードを上げることは可能です。
テークバックで膝を曲げて、インパクトの瞬間はその膝を伸ばして打つと、下半身を効率よく使ってスイングができ、ヘッドスピードも上がります。また、軽くて長いクラブを使用すればヘッドスピードは上がります。
しかし、軽いクラブは手打ちのスイングを招きやすいうえに、慣れてくるとそのクラブに合ったヘッドスピードに収まってしまうこともあり、注意が必要です。長いクラブの場合は確実性が落ち、ミート率が下がるというデメリットも考えられます。単純に軽く長くすることを考えずに、自身に合ったクラブ選びを心がけることが大切です。
柔らかくドライバーのクラブを握り、下半身を安定させる
ドライバーで飛ばすためには、クラブを柔らかく握るように心がけましょう。
クラブを柔らかく握れば、上体の力もうまく抜けるようになります。上体の力を抜けばスイング軌道も安定し、安定した飛距離を出すこともできるでしょう。
その一方で、下半身は、構えたときに押されてもブレないほどの安定感が必要です。上半身のみならず下半身にも力が入っていなければ、スイング軌道が安定しません。
構えたとき、お腹のへそ辺りに力を入れると下半身が落ち着き、安定した軌道でスイングできます。力を入れるタイミングはショットだけではありません。フィニッシュまで力を抜かずに維持できれば、飛距離のアップも可能になります。
ドライバーの飛距離を伸ばすための練習方法
飛距離を伸ばすために取り組むべきことを紹介してきましたが、実際にどのような練習をすると良いのでしょうか。ここでは、練習方法について動画を交えて紹介していきます。練習の際に参考にして、飛距離のアップに役立てましょう。
ドライバーのドローボールの打ち方
動画では、ドライバーでドローボールを打つ方法を紹介しています。
ドライバーで飛距離を伸ばすために必要であるアッパーブローの打ち方では、最下点を過ぎてからはアウトサイドインのスイング軌道を描きやすくなり、ドローボールを打つことが難しくなります。そこで、スタンスをクローズ気味にして打つ方法や、クラブが地面と水平になる位置からのショットの練習が効果的です。詳しくは動画をチェックしてみましょう。
きれいなドロー回転のかかったボールを打つための練習法は、動画以外にもいくつかあります。
通常のスタンスから右足を一歩引いて右へと打ち出す練習は、インサイドからインパクトを迎えて右に打ち出す感覚を覚えるのに役立ちます。また、ティアップしたボールの右斜め前に目標物を置いて、それを目がけて振りぬく練習を行えば、インサイドアウトの軌道でインパクトする感覚が身に付くでしょう。
より詳しくドローの打ち方を解説していますので、ぜひ見てください。
【プロ監修】ドライバーのドローの打ち方!原因、対策、ドリル付き
ドライバーの正しいフォームとスイングを身に着ける
最初の動画では、スイングの始動からトップ、フィニッシュまでの姿勢を中心に段階ごとに解説し、次の動画では、ティアップの位置やスタンスなどについて説明しています。
それぞれの動画を参考にして練習ができれば、正しいフォームでのスイングができて飛距離の向上にもつながるでしょう。
また、しっかりとボールを捉えるためには、ボールと体の距離を変えずに打つスイングを身につける必要があります。頭を壁につけた状態でスイングするトレーニングを行えば、安定してボールを捉えることのできる安定したスイングを手に入れることができます。
次に、手先が動いてしまう状態もスイングの安定感を欠く原因になるので、注意が必要です。手先を使わず体全体で行うスイングを身につけるために、動画のトレーニング以外にも、クッションなどを持って振るトレーニングが効果的です。
クッションを持っているために手先を動かすことができないので、体全体を使ってのスイングが体感できます。ある程度スイングの形ができてきたら、スローモーションでスイングしてみるのもおすすめです。それぞれの場所で正しい形ができているか、自己チェックができます。
ドライバーをインサイドインで打てるようにクセづける
動画では、インサイドインの軌道を習得するための方法として、ボールの位置からクラブヘッドを10cm程度上げて構えて打つトレーニングを紹介しています。
インサイドインで打つことができれば、打球が安定し、ミスも少なくなります。ミート率も上がるために、安定した飛距離を手に入れることも可能です。インサイドインでボールを打つためには、アドレスを目標方向に平行に保ち、頭の位置や前傾姿勢も保ったまま打つ必要があります。
うまく捉えられるようになれば、インサイドインの軌道が身に付きます。軌道のチェックが主体なので、フルショットではなくハーフスイングくらいで振る感覚で十分です。練習場などでは、ボールが思わぬ方向に飛んでいかないよう、ボールの距離を離して安全を確認してから行うようにしましょう。また、左手一本で振る練習も効果的です。左手主導の動きと体重移動の感覚を身につけることができます。
ドライバーの正しいインパクトを覚える
レベルブローかアッパーブローで打つことが基本のドライバーでは、インパクトで左肩が少し高くなった状態の姿勢ができています。しかし、単純に肩を上げて打つだけではなく、スイングの際に腰を回して打つと、インパクトの時点では自然に肩が上がった状態ができあがります。
正しいインパクトの姿勢を覚えるために、インパクトの瞬間にできる肩の高い姿勢を先に作って、その状態を体に覚え込ませるトレーニングが有効です。
そのほか、インパクトでダウンブローにならないように、ティの前にタオルを畳んで置き、そのタオルに触れないようにボールを打つトレーニングもあります。
タオルに触れないことだけを意識するとすくい上げのスイングになってしまうので、頭の位置が後ろにならないよう注意しながら行うことが大切です。
また、ヘッドを走らせて飛距離を出すために必要なリストの柔軟さを身につけるためには、ハーフスイングドリルも効果があります。テークバックとフォロースルーで、リストとシャフトがL字になるくらいの位置で止めて連続で振るトレーニングです。上体のみを動かして、下半身は動かないように注意しましょう。
ドライバーの軌道を安定させる素振り
ドライバーを飛ばすために、スイングに気を配ることは大切です。
動画では、安定したスイングを手に入れるために、連続素振りのトレーニングを紹介しています。連続素振りは、フィニッシュで止めずに反動で反対方向に振ってトップまでの動きを繰り返すものです。動画で古閑プロ自身も実践していると話していますが、初心者に限らずアマチュアゴルファーの間でも行われている、飛距離を伸ばすための効果的な練習方法として知られています。
また、スムーズなスイングでショットを打つために、素振りの際にインパクトの位置よりもその先で風を切る音がするよう意識することも大切です。詳しくは実際の動画をチェックしてみましょう。
ヘッドスピードを上げるために、素振り用の重い物と軽い物を交互に持って素振りを行うトレーニングもあります。重い物と軽い物を交互に繰り返し振ると、軽い物を振った際に速く振り抜くことができるようになります。体が無意識に動きを抑える癖もなくなるため、効果的です。
ドライバーの腰の使い方をマスターする
動画では、ショットの際に右腰を押し込む動作などを紹介しています。
インパクトバッグを置いて、アイアンでインパクトの形を作ってそのバッグを押し込むトレーニングを行うと、力強いインパクトを体感できます。
手打ちではなく、体幹の大きな筋肉を使い、下半身も利用して打つと、飛距離のアップも可能です。また、飛ばそうと力んで左にひっかけるといったミスも起きにくくなります。
ドライバーの体重移動をマスターする
インパクトの際にボールに力を伝えるためには、正しく体重移動を行う必要があります。
動画では「右、左、右、左」の体重移動を覚えるために、重い物を投げるトレーニングを行っています。
体重移動は、右利きの場合、バックスイングで右足に体重が乗り、切り返してダウンスイングに移る際に左足に重心が移ります。ここでそのまま体重を左に移動し続けてしまうと、頭が突っ込んでしまいます。
そのため、ダウンスイングからフィニッシュまでの間に、体重を少し右に戻す動作が必要です。動画のような器具の代わりに、水を入れたペットボトルなどを投げるような動作のトレーニングができれば、同じような効果が期待できます。
ドライバーはステップ打ちで体重移動を体で覚える
飛距離を伸ばすために必要な体重移動を覚えるためには、ステップ打ちのトレーニングも有効です。動画では、ステップ打ちのトレーニングを紹介しています。
下半身からダウンスイングを始動する感覚を身につけられ、スライスなどのミスの解消にも役立つでしょう。飛距離が伸びないとき、正しい体重移動ができていない可能性があります。
ドライバーのヘッドスピードを上げるその1
ヘッドスピードを上げるために効果的なトレーニングも、さまざまなものがあります。動画では、シャフトを背中に当てて構えて、スイングするときのように体を回転させ、上半身と下半身の捻れを作るトレーニングを紹介しています。
上半身と下半身の捻れは、ヘッドスピードを出すためには必須とされる動きです。上半身と下半身の捻れをしっかりと意識しながら行うことで、ヘッドスピードの向上につなげることができます。詳しい内容は動画を見てチェックしましょう。
それ以外にも、リストのコックをキープするためのトレーニングや、インパクトの直前でヘッドを寸止めするトレーニングなどもあります。
リストのコックをキープする練習法は、スイングのトップで完全に静止して、ヘッドを一度下げながらダウンスイングを行うものです。
寸止めのトレーニングは、シャフトがしなってヘッドが走る感覚を身につけることができます。どちらのトレーニングも、ヘッドスピードを効果的に上げることができるので、ぜひ実践してみましょう。
ドライバーのヘッドスピードを上げるその2
ヘッドスピードを上げるためのトレーニングは、他にもあります。動画で紹介している方法は、棒とトイレットペーパーの芯を用いたトレーニングです。
トイレットペーパーの芯に棒を通して、棒を振って芯を目標方向に飛ばします。このトレーニングでは、インパクトの直前までタメを作り、フォロースルーにかけて開放していく流れを体感できます。
ヘッドスピードを上げるためには、リストの柔らかさが求められます。ハーフスイングドリルを行えば、柔らかいリストの動きを実感できるでしょう。
アドレスは肩幅くらいに開き、グリップを短めに持って、クラブをハーフスイングの状態で振ってみましょう。
上半身だけを動かすように心がけて、最初はゆっくりと振っていき、慣れてきてからスイングを少しずつ速くします。速くスイングするとリストの使い方を体感できて、飛距離アップにも効果的です。
ドライバーの入射角を安定させる
ボールを飛ばすためには、入射角を安定させることも大切です。動画では、ティアップしたボールを横から打つ方法を勧めています。
そのために紹介しているのが、ボールを地面に置いて打つトレーニングです。直ドラとも呼ばれるこの方法は、地面を擦るようにして打つと上手に打てるようになり、入射角も確認できて効果的です。
ショットの際に入射角が安定すると、ダフリやトップなどのミスも少なくなり、方向性も良くなります。また、安定した飛距離を手に入れることもできるため、しっかりと身につけておかなければなりません。直ドラできれいに打てるようになるには、体の回転を利用してスイング軌道を作る意識を持つことが必要です。
ドライバーのミート率を上げるために正しいインパクトと体の位置を覚える
動画では、ドライバーとアイアンの軌道の違いを明確に表しています。長さが異なるため、同じスイング軌道で打っているとミート率を上げることは難しくなるでしょう。実際に動画を見て、その違いを確認してみてください。
ドライバーのように長いクラブで打つときは、アイアンよりもフラットなスイング軌道を描かなければいけません。ボールの位置は、打ち出す側の足のかかと前あたりにして、スイング軌道の最下点かその直後にインパクトできるようにしましょう。
スタンスは、肩幅よりも少し広めに取ることが肝心です。スタンスが広いと下半身が安定しますが、広すぎると体の回転がし辛くなります。
逆にスタンスが狭い場合には、体の回転はしやすいものの、下半身の安定感がなくなり、パワーが伝えられなくなります。肩幅よりも広めのスタンスから、体の回転がスムーズで力も伝えやすい自分なりの幅を探してみましょう。
構えは、ボールと離れすぎないように気をつけます。前傾姿勢の状態で腕をたらして、その位置でグリップすると、ちょうど良い距離で構えることができます。アライメントは、飛球線に対して肩と腰、膝がまっすぐ向くようにします。
落としたい場所を凝視すると、開き気味に構えてしまいがちです。まっすぐに向いたときの感覚が身に付くよう、日頃から飛球線に対する方向には気を配っておきましょう。
ドライバーのボール初速を上げるシャットフェースの練習法
動画では、シャットフェースの体の使い方について説明しています。
ダウンスイングの際、インパクトまでトップの形を維持して、左の手を左腰で引っ張るイメージでスイングするトレーニングです。その際には腰を開きながらインパクトを迎えることが大切です。
その他にも、平たくてある程度の大きさがあるものを用いたトレーニングもあります。バドミントンやテニスのラケット、ノートなどを持って構え、ゆっくりと素振りをします。
ノートなどの場合は、手のひらで挟むようにしてクラブのフェースに見立てて振ると良いでしょう。ゆっくりと振っていくと、アドレスからトップ、ダウンスイング、インパクトからフォローに至るまでのフェースの向きが確認できます。家の中でも手軽にできるので、おすすめのトレーニングです。
ドライバーのミート率が上がるオンプレーンスイング
動画では、トップの位置から顔を残して後ろを見た状態のままダウンスイングに入るトレーニングが紹介されています。後ろを見たままダウンスイングする場合には、下半身をフルに使わないとクラブを振ることができません。
そのため、下半身でリードしたオンプレーンスイングが自然に形成されます。オンプレーンスイングができれば、スイング軌道が安定することから、ミスが少なくなりショットが安定します。
また、オンプレーンスイングでインサイドインの軌道が作り出され、ミート率を上げることもできます。ミート率が上がることによって飛距離を伸ばせるので、ぜひ身につけたい技術です。
上の動画以外にも、力を抜いて連続で素振りをするトレーニングでもオンプレーンスイングを体感することができます。
力の入れどころを間違うと正しいスイング軌道から外れてミスショットを招いてしまいます。そのため、力を抜いた状態でスイング軌道を体感できるトレーニングは有効です。
ドライバーのスライスを解消する
動画では、スライスを直すためにフックの動きを取り入れて打つトレーニングが紹介されています。インサイドアウトに打つ動きを意識することで、無意識にアウトサイドインになっているスイングの解消につながります。
動画で行っているトレーニング以外でも、スライスにならないために気をつけるべきポイントはあります。ドライバーの中には、スライサーには向かないモデルも存在します。自分のプレイスタイルに合ったクラブを選ぶことも気をつけるべきポイントです。また、コースでの立ち位置が開き気味にならないように注意しましょう。
ドライバーショットでのスライスは、アウトサイドインの軌道以外に、振り遅れが原因の時もあります。それは長いクラブを速くスイングしようと振り急ぎ、ヘッドが遅れて開いたままインパクトを迎えてしまうケースです。
この場合のスライスを解消するためには、力を抜いた状態で打ち急がずにスイングすることが大切です。振り遅れを防ぐために、右打ちの場合は右足を引いて左足一本で立ってボールを打つトレーニングも効果があります。
ドライバーでスライスに悩んでいる方は下記チェック!
ドライバーとボールも見直そう
飛距離を伸ばすための、体の使い方やボールを打つ方法などを知り、身に付けることは有効です。それ以外にも、ドライバーやボールなどの道具にもそれぞれ特徴があり、自分自身に合ったものを選ぶと飛距離にも差が生まれます。ここでは、ドライバーとボールの選び方を解説していきます。
ドライバーのヘッドを再確認しよう
ドライバーで飛距離を出すためには、ヘッドの芯にしっかりと当て、ミート率を上げることが大前提です。
芯とは、力をボールに一番効率よく伝えてくれる打点のことで、どのクラブでもヘッドに1点しかありません。
「芯が広い」という言い方をされるクラブは、仮にその1点を外れたとしても、効率が落ちにくい場所が広いものを指します。
またドライバーのヘッドには、浅い重心のものと深い重心のものがあり、浅い重心のヘッドは重心とフェース面の距離が近く、深い重心のヘッドは重心とフェース面の距離が遠いのが特徴です。深い重心のものであれば、芯を多少外れてもヘッドのブレは小さく済みます。
しかし、必ずしも深い重心のものが良いとは限りません。
浅い重心のヘッドは、芯で捉えたときに強い打球が打ちやすくなります。浅い重心のヘッドでも確実に芯で捉えられる技術を身に付けるか、芯を多少外れても効率が下がりにくい深い重心のヘッドを持つクラブを選ぶと、ミート率を上げることができるでしょう。
どんなドライバーを選ぶべき?
ドライバーはバリエーションが豊富で、どれを選べばよいのか迷ってしまう場合もあるでしょう。
ドライバーのモデルは、初心者向けか上級者向けの二極化が進む傾向にあります。従って中級者がドライバーを探す場合、自分に合うクラブを見つけることが難しくなっています。
中級者には、アスリート向けの中でも扱いやすいものか、一般向けの中で中級者が扱っても物足りなさを感じないものを選ぶのがおすすめです。自分のレベルを認識したうえで、レベルやプレイスタイルに合ったクラブを選びましょう。
「テーラーメイド SIM ドライバー」
アスリート向けのモデルです。中級者の場合は、クラブヘッドの大きな460ccが扱いやすいでしょう。
「ダンロップ スリクソンZ565 TGドライバー」
ドライバーのスライスに悩んでいるならフェースが開きにくいドライバーを
適切なドライバーを選べばスライスの改善も可能です。
スライスは、インパクトの瞬間にフェースが開いてしまうことによって起こります。そのため、ドライバーはインパクトの瞬間にフェースが開きにくいものを選ぶ必要があります。
その一つに、重心距離が短いものが挙げられます。シャフトの中心線から重心までの距離が短ければ、インパクトの際にフェースが返りやすく、開きにくくなるのです。また、深い重心のヘッドで重心角の大きいクラブであれば、ヘッドが返りやすくなってフェースも開きにくくなります。ロフト角が大きいクラブもまた、スライスの防止には有効です。
弾道が高すぎるなら、ロフト角が10度以上のクラブを選ぶとスライスが出にくくなるのでおすすめです。自分のヘッドスピードやスイング軌道などのスタイルとも合わせて、適切なドライバーを選ぶようにしましょう。
「ブリヂストンゴルフ TOUR B JGR ドライバー【TOUR AD for JGR TG2-5】オリジナルカーボンシャフト 2019」
ヘッドが返しやすい設計で、方向性も重視したい人向けのクラブです。
「ダンロップ ゼクシオ10 XXIO X ドライバー Miyazaki Model Miyazaki Waena 2018年モデル」
スライサーに多い、右に打ち出すミスを減らしてくれる設計のドライバーです。
ドライバーのシャフトは重さと長さ、硬さを選ぶ
ドライバーを選ぶ際には、シャフトの重さや長さ、硬さも大切なポイントです。重さは、力のある人は比較的重いものを選び、力に自信のない人は軽いものを選ぶのが基本です。
シャフトの硬さは、ヘッドスピードの速さに応じて選ぶようにしましょう。シャフトは柔らかい順にL・A・R・SR・S・Xと表記がされています。ヘッドスピードが遅い人は、柔らかいシャフトを選んでシャフトをしならせて飛ばし、ヘッドスピードの速い人は硬いシャフトを選ぶと、シャフトの性能も生かして飛距離を伸ばすことができます。
ヘッドスピードを上げたいのであれば、長尺のドライバーがおすすめです。クラブが長くなるとミートさせる技術も必要になりますが、芯に当たった際の飛距離を大きく伸ばせます。
しかし、長尺のドライバーも自分に合ったものを選ばないと効果は望めません。ベストな長さを見つけるためには、グリップを短めに持って打ってみる方法がおすすめです。普段通りに打てるようなら少しずつ長く持ち直して打ち、ミート率が落ちてくる直前の長さが、自分が打てる基準になります。
「タイトリスト TS2ドライバー Speeder 569 Evolution 5 S 9.5 2018年モデル」
手元の硬いシャフトを使用したドライバーです。スイングの際、トップでのタメが強い人に向いています。
「テーラーメイド Mグローレ」
長さ46インチ、アップライトで軽量な長尺ドライバーです。長尺でも振りやすさが魅力です。
ドライバーのクラブは長尺が必ずよいわけではない
長尺のドライバーは、ヘッドスピードが上がるので飛距離の向上にもつながります。ただし、ボールが芯に当たらなければ意味はありません。
クラブの尺が長くなるとヘッドのコントロールもし辛くなり、芯に当たる確率も下がります。いくらヘッドスピードが速くても、ミート率が下がってしまうと飛距離にも大きく影響してしまうのです。そこで、長尺を打ってみてうまく当たらない場合などには、尺が短いタイプや重量を意識して選択することも1つの手段といえます。
「ダンロップ ゼクシオエックス ドライバー Miyazaki AX-1 2019年モデル」
重いクラブヘッドで抜群の振りやすさ。安定感を活かし、飛距離を伸ばしたい人向けのクラブです。
「プロギア NEW egg 5500 ドライバーIMPACT SPEC」
短尺のドライバーで重心角が37度のため、スライスの軽減にも役立つクラブです。
ドライバーの飛距離が伸びない原因は、ボールのせいかも?
飛距離にはスイングやクラブ性能などのほか、ボールにも影響します。ボールが飛距離に与える影響は、想像以上に大きなものなのです。
練習場では、一般的に飛ばないボールを使用しています。そのため、コースに出て飛距離の差を感じ、違和感を覚えるケースもあります。また、コース併設の練習場では、ゴムの劣化が激しいロストボールが使われているケースも目立ちます。
コースに出る前の練習では、いつものように飛ばない場合でも、力を入れすぎて調子を崩さないように注意する必要があります。
ボールの選び方
ゴルフボールはどれも同じに見えますが、中身の構造や素材の違いによって、性能や特徴に違いがあります。
一般的なボールの構造は、中心部に「コア」と呼ばれる部分があり、その外側に中間層、一番外側のカバーが存在しています。層がより多く分かれているボールほど、性能が高く高価になる傾向があります。
またボールの性能は、飛距離を重視するタイプとスピンを重視するタイプの2種類があります。
飛距離を重視しているボールはコアが柔らかくてカバーは硬く「ディスタンス系」と呼ばれます。飛距離が出やすい反面、スピン量が少ないので止まりにくい点が特徴です。
スピンを重視しているボールはコアが硬くてカバーは柔らかく「スピン系」と呼ばれています。飛距離は比較的伸びない代わりに、弾道を曲げたり、思い通りにピタッと止めたりするスピン性能に優れていて、スライスやフックに悩む人には不向きなボールといえるでしょう。
初心者から中級者の場合はディスタンス系のボールを試してみることをおすすめします。当然ですがボールの性能に拘ると価格も上がります。ロストボールが多いプレイヤーは、ショットが安定してロストボールが減るまでの間は安価なボールを選択すると良いでしょう。
「本間ゴルフ ゴルフボール D1 1ダース(12個入り) ホワイト BT1801」
飛距離を重視したプレイヤーに人気のリーズナブルなボールです。コントロールが扱いやすいのが特徴です。
「DUNLOP(ダンロップ) SRIXON TRI-STAR ゴルフボール 2020年モデル 1ダース(12個入り)」
低価格帯でありながら、アプローチ性能に優れたボールです。初心者から中級者まで幅広くおすすめできます。
力任せにならずにドライバーの飛距離を伸ばそう!
ドライバーを飛ばそうと考えたとき、力任せでは飛距離は伸ばせません。
体全体を使い、正しいスイング軌道とフォームを身に付けると、ミート率も上がり、ボールに力を確実に伝えることができます。
またクラブやボールの選択も飛距離を伸ばすためには欠かせない要素です。ここで紹介した練習方法やクラブとボールの選び方を参考にして、周りの仲間から羨ましがられる飛距離を手に入れましょう!
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この記事を監修したプロゴルファー
樋口 健太郎
1991年10月2日、京都生まれ。
父の勧めで小学校低学年から地元のゴルフスクールに通い始める。スポーツ推薦で千葉学芸高校から立命館大学へ進学。7年間体育会ゴルフ部でゴルフの技術とゴルフを通した人格形成を学ぶ。
2016年、PGAプロテストに合格し、現在は出場権のある試合に出場し、並行してコースデビューからアスリートゴルファーまで幅広いレベルのゴルファーにレッスンを行なっている。大切にしていることは、まずはゴルフを楽しむこと。レッスンの面では確率やデータ、試合での経験に基づき、効率よくスコアアップのお手伝いをすること。
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