【プロ監修】アイアンのドローの上手な打ち方!動画ドリル付き

アイアン
【プロ監修】アイアンのドローの上手な打ち方!動画ドリル付き

フェアウェイが広いコースやロングホールなどでは、アイアンでも飛距離を稼ぐべくドローボールの習得を考えるものです。しかし、ドローボールのマスターが難しいと諦めてしまうゴルファーもいるのではないでしょうか。

この記事では、アイアンショットでのドローボールの特性を紹介したうえで、打ち方や練習方法の解説、動画ドリルを紹介します。また、ドローボールを打つために最適なアイアンセットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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ドローボールとは?

ドローボールとはどのような弾道を指すのでしょうか。今さらと感じるかもしれませんが、ここではアイアンでのドローボールを説明する前に「ドローボールとはなにか」について、おさらいしておきましょう。

ドローボールは直線的に飛び、球の最高点から落下時に左に曲がる球筋

ドローボールの軌道

ドローボールと聞くと、左に曲がるボールをイメージするのではないでしょうか。しかし、正確にはドローボールに定義はありません。この記事では「インパクト直後から直線的に飛び、球の最高点から落下時にかけて緩やかに左へ曲がるボール」をドローボールとして説明します。

ドローボールには、以下のようなメリット、デメリットがあります。

<メリット>

  • ランが出るので飛距離を稼げる
  • スライスを防げる

<デメリット>

  • 過剰に意識してしまうとフックボールになりコントロールが難しくなる
  • グリーン上においてランが多いためオーバーをするリスクがある

ドローボールの詳しい説明は、以下の記事もご覧ください。

【プロ監修】ドライバーのドローの打ち方!原因、対策、ドリル付き

ドローと比較されるフェードとは?

ドローと比較されがちなフェードとは、どのような弾道なのでしょうか。ここでは、フェードボールについて、おさらいしましょう。

ドローとは正反対の球筋のこと

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右に曲がるボールを「フェードボール」と理解しているゴルファーもいるでしょう。ただこの記事では「インパクト直後から直線的に飛び、落下する直前で緩やかに右へ曲がるボール」をフェードボールとして説明します。

フェードボールのメリット、デメリットは以下の通りです。

<メリット>

  • ランが少ないため狙ったポイントにボールを置ける
  • 球筋が安定しやすくミスショットが少なくなる

<デメリット>

  • ランが出づらいので飛距離を稼げない
  • 過剰になるとスライスのリスクがある

スピン量が多いフェードボールは、キャリー後のランが控えめです。そのため、次のショットを考慮し、狙ったポイントへボールを落とすことができます。その反面、飛距離は稼ぎにくくなります。

ドローがいいのかフェードがいいのかは人による

フェードとドローの軌道

プロやトップアマはホールや状況によって打ち分けるケースもありますが、一般的なアマチュアゴルファーはまずドローとフェードの違いを理解し、自分に合う弾道を知ることがスコアアップに繋がります。

「自分に合う弾道」は、ゴルファーそれぞれのクラブ軌道などによって違います。

<ドロー向きゴルファー>

  • インサイドアウトのクラブ軌道
  • インパクト時に右肩が出ない
  • インパクトゾーンで右手が左手を追い越す

<フェード向きゴルファー>

  • アウトサイドインのクラブ軌道
  • 左肩がインパクトゾーンで速く開く
  • インパクトゾーンで右手を返す意識がない

…とは言え、ドロー向きでなくてもドローボールは打てるようになります。ドローボールを打てるようになるには、理想的な打ち方の練習を繰り返しましょう。

次からは、アイアンでドローを打つためのポイントを説明します。

アイアンでドローを飛ばす理想的な打ち方とは?

アイアンでドローを飛ばす理想的な打ち方を理解するために、以下のポイントを解説します。

<ポイント>

  • スタンス
  • グリップ
  • ボールを置く位置
  • テイクバック
  • 腰の位置
  • 手首

クローズドスタンスを意識する

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ドローでのスタンスは「クローズドスタンス」を意識しましょう。ボールがつかまりやすくなるためフック方向のボールが出やすくなります。

クローズドスタンスは、アドレス時の足の位置を「左足はそのまま、右足をまっすぐボール1個~2個分程度後方へ」引きます。
同時に、肩と肘のラインも自然と目的方向より右へ向いていることがわかるでしょう。このまま目的方向を意識し打つことでドロー回転の弾道が出やすくなります。

<ポイント>

  • 両足の先端を目的方向から見たときに、若干右足が後にある状態がクローズドスタンス
  • 肩や肘、膝も足のつま先と同じく平行になるように構える
  • クローズドスタンスで打ったボールはドロー回転がかかりやすい

ストロンググリップを意識する

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ドローを打つときのグリップは「ストロンググリップ」を意識します。手首が返ったときフェース面の閉じ幅が大きくなるため、自然にフェースを閉じててインパクトでき、フック回転がかかりやすくなります。

ストロンググリップを構えたときは、左こぶしの山が3個程度見えていて、かつ、両手の親指と人差し指でできたV字のラインが右肩方向を指す状態が理想的です。

しかし、一人一人のゴルファーにすでに定着したグリップがあると思われます。その場合はグリップの親指の位置を5㎜~1㎝程右側に握りなおしてみるのも良いでしょう。

<ポイント>

  • ストロンググリップを正面から見たときに左こぶしの山が3個程度見えている
  • 両手の指でできたV字ラインが右肩を指している
  • 自然とシャットフェースになり、フック回転をかけやすい

やや右側にボールを置く

ボールを置く場所の解説

ドローを打つときのボールは「やや右側」に置きます。

ボールを置く場所の目安は、普段のボールの位置より「ボール3個分以内の範囲」です。クラブにもよりますが、練習場で自分に合うポイントを探し、繰り返し練習しましょう。

ボールをあえて右寄りに置くと、上体の開きや突っ込みがおさまります。加えて振り遅れなどによるフェース面の開きが解消され、自然とボールがつかまりやすくなります。

さらにはボールを意識するため、スイングがインサイドアウト軌道になり、フック回転がかかりやすくなります。

<ポイント>

  • ボールの位置の目安は。普段よりボール1~3個分右側
  • 上体の余計な動きがなくなる
  • インサイドアウト軌道でスイングしやすくなる

テイクバックの際はインサイドを意識する

正しいテイクバックの方法

ドローでのテイクバックでは「インサイド」を意識しましょう。インサイドにテイクバックするとスイングを横振りにでき、弾道にフック回転がかかりやすくなります。

テイクバックをインサイドにするには、トップの位置で腕が曲がるのを防ぐために左腕を伸ばしたままで腕を振り上げます。左腕が伸びきっていないと手打ちの原因になるので意識して練習しましょう。

また野球のスイングをイメージして横振りすると、フック回転が生まれます。

<ポイント>

  • テイクバックでは左腕を曲げないようにする
  • 横振りを意識しインサイドインでスイングする
  • トップで腕が曲がると手打ちの原因になる
  • 横振りすることでフック回転がかかりやすい

腰はトップの位置でキープする

腰の位置

ドローでの腰の位置は「トップの位置でキープ」が重要です。なぜなら、トップの形での腰位置をキープしてスイングしないと、クローズドスタンスに構える意味が無くなってしまうからです。

腰は右側の腰骨の突起部分がインパクトの時に出すぎないように意識します。すると上体の開きや突っ込みを防げます。また、意識するあまりダウンスイング時に腰が引けてしまうと、右肩が先行しアウトサイドイン軌道になるケースもあるので注意しましょう。

<ポイント>

  • 腰はトップでの位置をキープする意識でスイング
  • 腰骨右の突起部分を意識する
  • 意識するあまり腰が引けてアウトサイドイン軌道になるケースもあるので注意する
  • 腰を意識することで上体の開きや突っ込みを防げる

手首は自然に返すことを意識する

手首の正しい使い方

ドローでは手首を返すのではなく「手首は自然に返る」と意識しましょう。
手首を無理に返そうとするとフックボールになってしまうだけでなく、スイングが複雑になり不安定になってしまいます。

前述で説明したように、ストロンググリップならフェース面が自然に閉じた状態でのインパクトが可能になります。手首を返そうと力んでしまうと、右肩が先行しアウトサイドからクラブが入ったり、上体が動いてフェース面が開いてインパクトしたりなどトラブルにつながります。

スイング時は「右手は自然に左手を追い越す」とイメージして打ちましょう。

<ポイント>

  • 手首は返すのではなく自然に返るものと理解する
  • ストロング系グリップはフェースを閉じてインパクトしやすい
  • 手首を返えそうと力むとバランスが悪くなり予期せぬフックボールの原因につながる
  • 右手は自然に左手を追い越すと意識して打つ

アイアンでドローを打つための練習ドリル

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ここでは、アイアンでドローを打つために役立つ練習ドリル動画を紹介します。繰り返し練習してドローボールをマスターしましょう。

【応急処置】アイアンでドローボールを簡単に打つ練習

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「一番簡単なドローボールの打ち方」を説明した動画です。ここでは、ドローボールの打ち方よりも、ラウンド中のトラブルを回避するための応急処置的な方法です。

例えば「スライスを改善したい」「ホールの特性上ドローを打つ必要がある」時などに役立つ動画です。

<ポイント>

  • この方法は通常の打ち方として考えない。あくまでも応急処置
  • フェース面が閉じ気味になるようにクラブを握る
  • フェース面が目的方向よりも左を向いたままアドレスし打つ
  • スライス改善とドローボールが打てる

※動画内で何度も触れていますが「あくまでも応急処置的な打ち方」のため十分に理解して視聴ください

 

アイアンでドローを打つための基本のドリル

7番アイアンを使ってドローボールを打つ基本的な方法を紹介したドリル動画です。

<ポイント>

  • クラブフェース面は目的方向
  • 右足を後方へ引き体のラインを右に向ける
  • ボールの位置は練習で自分に合う位置を把握する
  • スタンスラインに対しスイングする
  • 目的方向に対してはインサイドアウトでスイングする

 

アイアンでドローとフェードを打ち分ける方法

アイアンでドローとフェードを簡単に打ち分ける方法を紹介した動画ドリルです。ここで紹介している打ち方では、自分はどちらに曲げやすい打ち方なのかを確認できスイング作りに役立ちます。

<ポイント>

  • ドローではボールを右側に置く
  • ドローでのスタンスは右を向くようにする
  • ドローでは体の向いた通りにスイングする
  • フェードではボールを左側に置く
  • 自分の曲げやすい打ち方を知ればトラブルショットを減らせる

 

アイアンでドローを打つために最適なクラブベスト5

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アイアンでドローを打つには、スキルを身につけ、ショット精度を高める訓練が必要です。ただし肝心なクラブ選びも忘れてはいけません。

ここでは、ドローを打つために最適な人気のアイアンベスト5を紹介します。

<アイアンベスト5>

  • NEW egg FORGEDアイアン
  • ゼクシオ エックス アイアン
  • タイトリストAP1 アイアン
  • PING G30 アイアン
  • スリクソンZ アイアン

NEW egg FORGED アイアン

「NEW egg FORGEDアイアン」は、アイアンで飛距離を伸ばしたいゴルファーや、飛距離の低下に悩むゴルファーに向いています。

出典:アルペン ゴルフ5

ゼクシオ エックス アイアン

「ゼクシオ エックス アイアン」は、打感がソフトなため打点のミスを防ぎやすいアイアンです。ミスの軽減や、ミスしてもトラブルになりづらいなど、スコアに結果を求めるゴルファーにおすすめのアイアンといえます。

出典:アルペン ゴルフ5

タイトリストAP1 アイアン

「タイトリストAP1 アイアン」は、中級者程度のゴルファーで早く上達したい人に向いています。同モデルの大きな特長は、飛距離が出てまっすぐ飛びやすく、操作性に優れていることです。

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PING G30 アイアン

「PING G30 アイアン」は、飛距離のバラツキをおさえるコントロール性能に優れているため、ボールをまっすぐに打ちたいゴルファーにおすすめです。市場には中古品が多いものの根強い人気があります。

(楽天)【中古】(6本セット) ピン G30 アイアン CFSディスタンス スチール 5~9.P

(アマゾン)【中古品】ピン アイアンセット G30 アイアン CFSディスタンス スチール 5~9.P (6本)

また、PINGといえば、2020年現在「G710 アイアン」の人気が非常に高く、飛ぶのに「ミスに強い、打感がいい」と評判のアイアンです。

スリクソンZ アイアン

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「スリクソンZ アイアン」は、ドローやフェードを狙って打ちたいゴルファーにおすすめします。主に中級~上級者向けですが、初心者も慣れると打ちやすいタイプです。

(楽天)スリクソン Z-FORGED アイアン N.S.PRO MODUS3 TOUR120 スチールシャフト 6本セット[#5-P]

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アイアンのドローの打ち方を理解しスコアアップを目指しましょう!

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アイアンでのドローボールを諦めてしまうゴルファーもいますが、打ち方を理解し練習を繰り返すことで打てるようになります。

記事内でも紹介したように、曲げる方向を意識して打つことが、ミスショットを減らしトラブルを回避できる可能性を高めます。

自身の打ち方はどちらに曲げやすいかを認識し、練習を重ねてスコアアップを目指しましょう。

 アイアンと同じぐらいドライバーの悩みも解決したい方は必見!ドライバーおすすめ62選! 

【2020年最新版】おすすめドライバー62種を徹底解説!目的別の選び方

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この記事を監修したプロゴルファー

樋口 健太郎

樋口 健太郎

1991年10月2日、京都生まれ。父の勧めで小学校低学年から地元のゴルフスクールに通い始める。スポーツ推薦で千葉学芸高校から立命館大学へ進学。7年間体育会ゴルフ部でゴルフの技術とゴルフを通した人格形成を学ぶ。2016年、PGAプロテストに合格し、現在は出場権のある試合に出場し、並行してコースデビューからアスリートゴルファーまで幅広いレベルのゴルファーにレッスンを行なっている。大切にしていることは、まずはゴルフを楽しむこと。レッスンの面では確率やデータ、試合での経験に基づき、効率よくスコアアップのお手伝いをすること。

■使用クラブ
ドライバー テーラーメイドM4
FW キャロウェイ XR
UT AKIRA 21° 18°
アイアン AKIRA KS301
52°58° AKIRA 8シリーズ
パター スコッティキャメロン
使用ボール スリクソン zstarXV

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