【プロ監修】ローリー・マキロイのアイアンスイング動画を解説!
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目次
ローリー・マキロイのアイアン【正面】
方向性重視のコンパクトなスイング
ローリー・マキロイ選手のドライバースイングはとてもダイナミックですが、一方アイアンではコンパクトなスイングをしています。
アドレスで体重を左右均等にし、なるべく体重移動と下半身のスライドを抑えてスイングしているため、トップの位置が浅くなっています。
右手の角度をキープしてダウンブローに入れる
マキロイ選手は普段の練習から左手ではなく、右手の角度を意識しています。
右手首が甲側に折れた状態をキープすることでインパクト時のグリップの支点が左側に移動し、ダウンブローに打つことができます。もし右手首が手のヒラ側に折れると、そこからヘッドが上昇して浅く短いインパクトになってしまい、ダフリやトップのミスが出てしまいます。
ボディターンでラインを出していく
マキロイ選手のアイアンショットはインパクトからフォローまで手首の返しではなく、ボディターンで持っていきます。参考にするときに注意したいのが、無理にグリップを固めてフェースをまっすぐ動かそうとしないことです。意図的にフェースを動かすのではなく、ヘッドの重心移動に任せて自然なフェースターンをすると、よりラインを出しやすくなります。
ローリー・マキロイのアイアン【後方】
アドレスがダウンブローで打つ鍵になる
マキロイ選手がダウンブローでインパクトできるのは、テークバックからフォローまで前傾姿勢をしっかり維持できているからです。
その前傾姿勢を崩さないためには、アドレスからきちんと形を作っておくことが重要になります。
マキロイ選手のアドレスを見てみると背骨のラインに沿って骨盤を前傾させ、背筋がほどよく張っています。
もし骨盤が立ったままスイングするとダウンブローでは打てません。ダウンブローで打てないという方はマキロイ選手のように骨盤を前傾できているか鏡でチェックしてみましょう。
インサイドに振り上げて右に打ち出す
ドローヒッターのマキロイ選手は、ダウンスイングでアウトサイドから下りてきてボールが左に飛び出すのを嫌います。
しっかりインサイドから振り下ろすために、テークバックの時点で意識的にアウトサイドに上げているのがわかりますね。
ドローヒッターの方は疲れてきたり、油断してしまったときインサイドに上げてアウトサイドから下ろしてしまう傾向があります。もし球の打ち出しが左にいき始めたら、テークバックでインサイドに上げてないか確認する癖をつけておきましょう。
ローリー・マキロイのアイアン【スロー】
よりコンパクトなスイングでピンポイントに狙う
マキロイ選手のショートアイアンでのスリークォーターショットです。
通常よりスタンスをやや狭く、トップとフォローの位置も低くしています。
アマチュアがスリークォーターショットをするとどこかが緩んでしまい、ダフりやトップのミスが出やすくなります。しかしマキロイ選手はボディターンで打っているため、フルショットとまったく同じスイングです。
フィニッシュを少し抑え気味にしているのは、インパクトからフォローにかけて故意に手首を返さないという意識の表れです。
フェースターンは自然に
マキロイ選手はインパクト前後で左腕の伸縮が変わりません。左腕に力みがない状態でインパクトを迎えることで、自然なフェースターンができています。
ダウンブローを意識するあまり左腕をピンと伸ばしてしまう方が多いですが、そうするとフェースは開いてしまいます。またヘッドも上に上がってしまい、結果としてダウンブローで打てなくなります。
左腕に力を入れるのではなく、マキロイ選手のように右手首の角度を意識してインパクトしたほうが低く長くヘッドを出せますし、フェースターンも自然になります。
ローリー・マキロイのアイアン【飛距離】
マキロイ選手の7番アイアンの飛距離は200ヤードと言われています。残り220ヤードを6番アイアンで打ち、キャリーでオーバーしたこともあるようです。
PGAツアーのコース距離もどんどん伸びており、最長で7900ヤードのモンスターコースもあります。マキロイ選手のようにアイアンでも飛距離が出せる選手は有利なはずです。
しかしマキロイ選手は毎ショット、アイアンで飛ばしに行っているわけではありません。数ヤード刻みで距離を打ち分けたり、硬いグリーンでもピタッと止める高い球、風に負けない低い球、逆球のフェードボールなど状況に応じてボールをコントロールしています。
飛距離も大事ですが、マキロイ選手のアイアン技術の方が勉強になります。
ローリー・マキロイのアイアン【シャフト】
マキロイ選手のアイアンシャフトは「プロジェクトX ライフル7.0」です。硬さはXよりやや硬めのX+でシャフト重量は119g。キックポイントは手元調子で、マキロイ選手が使っているテーラーメイドP730と組み合わせることで、かなりヘッドが返りにくいアイアンになっています。左へのミスをかなり嫌がっていることがわかります。
プロジェクトXは同じトゥルーテンパー社のダイナミックゴールドよりしなりにくく、マキロイ選手のようにボディターンで打てる人じゃないとボールは全然つかまりません。ヘッドスピードが速く、とにかく左のミスが怖いという方はマキロイ選手と同じシャフトを使ってみてはいかがでしょうか。
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この記事を監修したプロゴルファー
樋口 健太郎
1991年10月2日、京都生まれ。父の勧めで小学校低学年から地元のゴルフスクールに通い始める。スポーツ推薦で千葉学芸高校から立命館大学へ進学。7年間体育会ゴルフ部でゴルフの技術とゴルフを通した人格形成を学ぶ。2016年、PGAプロテストに合格し、現在は出場権のある試合に出場し、並行してコースデビューからアスリートゴルファーまで幅広いレベルのゴルファーにレッスンを行なっている。大切にしていることは、まずはゴルフを楽しむこと。レッスンの面では確率やデータ、試合での経験に基づき、効率よくスコアアップのお手伝いをすること。
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